④できれば、豊かな社会にふさわしい精神的な徳目を身につけておくことが望ましい
四つめは、今度は、少し精神的な内容になるのですが、宗教やスピリチュアリズムのような価値観によって、次のような四つの精神的な徳目のようなものは、ある程度、理解できていないと、そうした豊かな経済社会になっても、あまり幸せに生きられないような状況に陥る可能性があるので、こうした点には、かなり注意が必要です。
一つめは、常に他の人々や生き物達のために優しく親切なことをするように心掛けたり、あるいは、相手の苦しみや悩みをある程度、親身になって、理解できるような精神性を身につけることが、とても大切です。
それから、そうした愛の観点に関連して、常に自分の身の回りの多くの人々や生き物達に、「ありがとう」と思えるような感謝の気持ちを持って、生きてゆけるような精神性を身につけることも、とても大切です。
二つめは、これは先ほどの教育的な内容とも重なるのですが、何か新しいことを学んだり、身につけたりしてゆくことが、単純に楽しい、面白いと思えるような精神性を身につけておくことが、とても重要になります。
つまり少し前の時代のように、「学校で教えられたことは、学ぶのが当たり前」とか、「とにかく言われた通りに、何でもできるようにならないといけない」というような、ある意味で、かなり受け身の勉強的な世界観しか知らないような人は、今後の社会では、だんだん、あらゆる意味で遅れていってしまい、あまり楽しい幸せな人生を生きられなくなっていってしまうかもしれないということなのです。
ですから常に小さな子供のように、「いつも何か新しいことを見つけたり、新しいことができるようになることは、とても楽しい」とか、「初めてのことを体験するのは、とても楽しい」とか、「いつも何をやるにも、ワクワクドキドキする」とか、「毎日、他の人々や生き物達とたくさん関わったり、いろいろな学びや仕事にトライしてゆくことを、単純に自分自身の悦びや楽しみにしてゆくことができる」というような感覚をしっかり身につけていった人ほど、そうした豊かな社会をより楽しく幸せに生きてゆけるようになるのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)