⑰自分の人生の中で、最も愉快で楽しくワクワクしたことに関係するような仕事を選べば、わりと単純に天職のような仕事になりやすい
第十七には、これはある程度、客観的な自分自身の理解が必要になるような話になるのですが、もし、その人に一番ピッタリ合う天職のような仕事を見つけたいということであれば、わりと単純な選択方法としては、その人が、それまでの人生で最も純粋に楽しく、また最も愉快でワクワクしたことは何なのか、ということを単純に振り返ってみればよいということになります。
これは長い間、学校に通い続けている間に、だんだん何が何だかわからなくなってゆくことも多いようなのですが、そうした場合には、学校に関係あることだけではなく、例えば、幼い頃からの自分の人生を振り返ってみて、自分が最も幸せに感じたことや、最も楽しく遊べたものは何なのか、ということを考え直してみると、わりと単純にわかることが多いように思われます。
大まかに言うと、五つのことが言えるのですが、一つめは、例えば、「自分は、とにかく、カッコいい車や飛行機のようなものが大好きだ」ということであれば、そうした車や飛行機のようなものに関係する仕事につけば、ずっと楽しい充実した感覚を持ちやすいでしょうし、また、「自分は、とにかく、きれいものや華やかなものが大好きだ」ということであれば、服飾やアクセサリーやインテリアなどの関係の仕事につけば、ずっと楽しい充実した感覚を持ちやすいなどというように、とにかく、それまでの自分の人生の中で、とても楽しくワクワクしたとか、やっていると時の経つことも忘れて、うっとりした、などというような分野の仕事を選べば、かなりの確率で自分の天職に近い仕事を選べるのではないか、ということです。
二つめは、それでは、そうした仕事をそのまま自分の仕事にできなかった場合、どうすればよいのか、というと、その場合には、自分が、それまでの人生の中で、とても楽しくワクワクしたようなものを、たとえ別の仕事に就いていたとしても第二の天職、あるいは、準プロフェッショナル的な趣味として、ずっと持ち続けていれば、そうした人は、わりと幸せな人生を送りやすいということが言えるようです。
Cecye(セスィエ)