それでは、時には、まるで永遠の生命があるかのように説明されることもある霊界において、そうした「霊」と呼ばれる存在は、いったい、どのような理由でいなくなってしまうのか、というと、それには、幾つかの理由があるのですが、大まかに言うと、次のような五つのことが言えます。
一つめは、これは単純なことなのですが、いくら霊のような存在であり、また他の人々や生き物達からの必要性があるといっても、その霊自身として、特にその仕事や役割にあまり魅力を感じなくなったり、あまり必要性を感じなくなったような場合には、ある段階で、その霊固有の個性や姿形や性別のようなものをやめて、地上の世界の生まれ変わりのように、かなり違った別の個性や姿形や性別での霊としての生命を再構成し直すことがあります。
二つめは、これは少し変わった事情になるのですが、実は、霊界という所も地上の世界の国々の変化の歴史と一緒で、長い間には、何千、何万という規模で、非常に数多くの人々や生き物達が属する霊的なグループ全体の理想や目的や特徴のようなものを大々的にまるごと変えて、気分転換を図ったり、さらなる知識や技能や経験の修得を図ることがあるのですが、そうした際には、その霊的なグループのリーダー格に当たるような存在達が、まるごと彼らの個性や姿形や生き方を大きく変えてしまうことがあるのです。
それから三つめは、これはあまり知られていないのですが、実は、霊界であっても、大したエネルギーの補給なしに、あまりに困難な仕事に長く関わっていた場合には、これは地上の世界の「死」と少し似ているのですが、一時的にその霊の活動を休止させて、地上の世界の感覚で言うと、百年や千年ぐらいの単位で、霊的な睡眠状態に入ってしまうことがあります。
こうした形で、かなり長い休息に入っている魂達に関しては、その間にどこかの霊がコミュニケーションを図ろうとしても、よほどのことがない限り、全く音沙汰がないことが多いです。
Cecye(セスィエ)
2014年9月20日 9:02 PM, スピリチュアリズム、霊界