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人間の完全性について Part 10

③将来的には、機械やコンピューター的な完全性や完璧性は、だんだん当たり前のものとなってゆき、より人間的な暖かみや悦びや親密感の素晴らしさが見直されるようになるだろう

 三つめは、これは、あまり聞いたことがないかもしれないのですが、現在の地球上の社会では、かつて人類が、非常に永きに渡って追い求めてきた理想の正確性や、完全な物作りや、高度な知識や技術の追求や、超人的なスピードの達成のようなものは、現在も急速に発達している機械やコンピューターの登場によって、かなりの分野において、だんだん、ほぼ完全に完成された状況になってゆきつつあるのですが、そうすると、これは、まだ現在の人類にはよく分からないかもしれないのですが、もうしばらく経った頃の未来の人類には、あれほど長い歳月に渡って、人類が追い求めてきた完全性や完璧性は、もはや当然のものになりすぎて、多くの人々に対して、それほど大きな喜びも幸せももたらさないことに、だんだん気付くようになってゆくのです。

※ここで言っている完全性や完璧性は、例えば、正確な図形を描いたり、良い製品をたくさん、できるだけ完全な状態で作ったり、膨大な知識や情報を安全な状態で保管し、いつでもアクセスできるようにしたり(人間の記憶も含めて)、全くミスのない仕事を非常に早いスピードで次々と行ってゆくような、現代だと機械やコンピューターで実現できるような完全性や完璧性のことです。

 つまり、もうしばらく経った頃の未来の世界では、例えば、昔は多くの人々が散々苦労して、何とか失敗作や不良品が出ないように作っていた工業製品のようなものは、気がつけば、高度なコンピューターや工作機械や生産技術の発達によって、99パーセント近く、つまり、どの製品もどの製品も、ほぼ完全な仕上がりで出来上がるのが当然になってくるので、そうした時代になると、今度はあえて、「これは、ちょっとだけ色が違って曲がっていたりすることもあるんだけど、この手作り感がいい」とか、「これは機械でやれば、もっと完璧にできるんだけど、そこをあえて手作業でやって、この深い濃淡や凸凹(でこぼこ)が出てる感じがいい」とか、「これは職人がオーダーメイドで一つ一つ手作りで作っているんで、一つ一つ、その人に合わせて特徴やデザインが違うんだ」とか、さらに人に対しても、「単にすごい技術だけでなく、あの人間的な表情や情感の部分がいいんだ」とか、「あの芸能人は、そんなに歌や踊りがうまいわけではないんだけど、あのほんわかした独特の雰囲気がいいんだ」などというように、言ってみれば、機械やコンピューター的な完全性や完璧性よりも、手作業の温もりや悦びや親密感のような、より人間的、生物的な感じの方が優れていることが、だんだん分かってくるようになるのではないか、ということなのです。

※当然のことですが、未来になっても分野や内容によっては、そうした完全性や完璧性への要求は、現在とほぼ同じように(場合によっては、もっと高度なレベルで)求められるものと思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2014年4月11日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 成功論、繁栄論 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 自然、生命 / 芸術、美



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