Q歴史上の偉人や有名人の生まれ変わりについて、教えてください。
Aよくスピリチュアルな分野だと、「あの人は、昔の偉人の誰それの生まれ変わりです」とか、「この人は、誰それの生まれ変わりです」というような話で盛り上がることが多いようなのですが、こうした歴史上の偉人や有名人の生まれ変わりに関しては、次のようなことが言えます。
まず最初に、これは一部のスピリチュアルな分野では、かなりまことしやかに言われているような話になると思うのですが、要するに「有名な人物は、次の時代に生まれ変わってきても、また有名な人物になる」というような、わりと単純な「歴史上の偉人や有名人連続生まれ変わり説」のようなものは、たいていの場合、霊界の実情をほとんど反映していないことが多いということです。
これは、その人本人の感覚をよく考えてみないと、なかなか分かりづらい話になると思うのですが、例えば、ある人物が、フランスの革命期や日本の幕末に生まれて、日夜、ほとんど命を狙われるような状況で、たいへん重要な仕事を果たした、というようなケースがあったとします。
それでは、そうした人物は、また、すぐに別の革命期に生まれ変わって、ほぼ似たような人生を送るのか、というと、たいてい、そんなことはなくて、そうした人々の活躍によって、その国全体としては、たいへん良い状況になったとしても、その人個人としては、遊びや休みのための時間はほとんどないし、ましてや、ほとんどまともな結婚や家庭生活も営めないような人生に終わることが多いので、たいていの場合、次の転生では、そうした過去生の穴埋めとばかりに、それほど人目につかないような立場で、わりと平凡なゆったりとした人生を送っていることが多いようなのです。
それから、これもあまり言われないのですが、地上の世界では、闇の勢力の暗躍がとても多かったので、後世には、かなり偉大な歴史上の偉人のように言われているような人物であっても、はっきり言うと、少々霊能力があるような人であっても、そう簡単には、「ああ、あの人は、誰それの生まれ変わりだ」などとは分からないような形で、少し辺ぴな田舎に生まれてくるとか、かなり顔形が異なる感じで生まれてくるなどというように、言ってみれば、ちょっとした霊的な変装のようなことをして生まれ変わってくることも、これまでの時代には、非常に多かったようです。
それでは、その人本人としては、どれくらい自分の過去生をしっかり把握できるのかというと、これはケースにもよるのですが、パッと少し見ただけで、「ああ、この人は、何か自分に似ているな」と思えるようなケースと、そうではなく、本人としては、全くピンと来ないにも関わらず、その人の直接の過去生であるようなケースもあるので、はっきり言うと、これまでの時代では、その人自身の過去生であっても、場合によっては、ほぼ完全に赤の他人のように感じるようなケースも非常に多かったようです(これは本人自身の理由ばかりでなく、その人物に対する何らかの霊的な封印や呪縛がとても強かったり、歴史上伝わっている話が全然違うために、当人が自分自身の過去生として、全然認識できないようなケースも、かなりあるようです)。
Cecye(セスィエ)
2014年2月21日 9:02 PM, Q&A(短答編) / スピリチュアリズム、霊界