4、やがて神仏や天国の存在を前提として、地上の世界にたくさんの宗教が成立してゆくようになっていった
やがて、そうした天国の世界の影響を受けて、地上の世界にも、2〜3千年昔の古代の時代と比べるとそれほど大変ではない、わりと簡単な宗教的な努力によって、天国に行くべきだ、というような宗教がたくさん成立してくるようになりました。
代表的なものとしては、神への信仰によって、来世の救済を目指すキリスト教や、仏教の中でも、悟りを開いた釈迦本人だけでなく、宇宙の本仏である「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」や、無限の光の仏である「阿弥陀仏(あみだぶつ)」への帰依を通して、来世の極楽行きを願う新仏教や、それからアラーへの帰依を通して、来世のパラダイスを目指すイスラム教などがあげられるのですが、要するにそうした天国の世界の存在を前提にして、地上の世界で、それ以前の時代ほど厳しくない、ある意味、わりと落ち着いた安心した宗教的な努力によって、天国の世界に赴こうとするようなタイプの宗教が、地球の各地に次々と成立していったのです。
その点、地球では、古代よりも中世の時代の方が、そうした天国の世界の存在を前提にして、わりと安心した形の神仏への信仰によって、来世の幸福が保証されるようなところがあったということが言えるでしょう。
Cecye(セスィエ)
2014年1月9日 9:07 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳