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天国の歴史について Part 1

 今回は、少し変わったテーマでお話してみたいと思います。

 「天国」というと、これまでの地球の宗教だと、わりと普遍的に扱われていた内容なので、現代の地球人には、まるでずっと昔からあったように思われるかもしれないのですが、実際の霊界の歴史では、結構、複雑な変遷を経てきているものなので、今回は、そうした霊界の、特に天国の歴史について、お話ししてみたいと思います。

 

1、今から2〜3千年前の死後の世界には、まだ天国がなかったために、その時代独特の神話的宗教や、アニミズム的宗教が多勢を占めていた

 まず、よく宗教で説かれているところの「天国」という所が、人類が存在する以前から、ずっと自然にあったものなのか、というと、これは地球の宗教の歴史を調べると、かなりはっきり分かると思うのですが、実は、そうした天国の歴史というのは意外と短くて、おそらく地球の宗教の歴史だと、せいぜい2〜3千年ぐらいの歴史しかないのではないか、ということです。

 この説明は少し分かりづらいと思うので、もう少し詳しく説明すると、今から2〜3千年以上昔の地球には、そうした「天国」といった概念はあまりなくて、あっても、せいぜい、「遥か高い雲の上に神々や天使の国があり、森や山や海や川には、たくさんの精霊がいる」とか、「地下の底に、どこかはよく分からないけれども、死者や亡霊が大勢集まって暮らしている黄泉の国がある」とか、「よく分からないけれども、とにかく死んだら、生前の業に応じて、人間や人間以外のいろいろな動物や植物や昆虫や魚などに次々と生まれ変わるらしい」というような霊的な世界観が多かったのではないか、と思われます。

 つまり、今から2〜3千年以上昔の人間にとってはある程度、宗教的に正しい努力をすれば、死後、天国に行けるとか、宗教的に悪い行いをした者達が来世、地獄に赴く、というような価値観は、ほぼ全く皆無だったということなのです。

 ですから、そうした時代の宗教では、「いかにして遥か高い天にいる神々の守護を受け、また死後、そうした神々の一員に加えてもらうか」とか、「いかにして死後、少しでも安楽のある状態で地下の世界で過ごしてゆくか」とか、「いかにして死後、すでに先に亡くなった祖先の人々の案内や導きによって、より安全で幸せな世界に赴くか」とか、「いかにして訳の分からない不毛な輪廻転生から離脱し、来世、少しでも良い人生を送れるようにするか」というのが、そうした時代の宗教のよくあるスタイルになりがちだったということなのです。

 そうすると当然、そうした宗教観、というか、死生観であると、生きている間に、「いかにして、より豊かに幸せに過ごすか」ということと、それと「死後、あるいは、生前において、いかにして、そうした目に見えない世界にいる様々な存在達の恩恵や守護を受け、また祟りを避けるか」ということが、どうしても様々な宗教の主要なテーマになりがちだったので、そうした時代の宗教観であると、どうしても、この世的な利益や繁栄主義と共に、言ってみれば、ちょっと、いつも多少、きついことに耐えているような「対祟り教」のような要素が、どうしても多かったように思われます(参考1参考2参考3)。

※当時の地球は、かなり次元陥没した状態だったので、地上の世界から見ると、五次元以上の光の世界は、かなり遠く隔たった神々や天使の世界のように見えていたようです。

※前にも述べたようにタイムテロの影響は、過去の時代まで影響しているので、特に今から2〜3千年以上昔というと、そうしたタイムテロの結果、地上の世界は、かなり波動的、次元的に混乱した状態になってしまっていたということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2014年1月7日 9:07 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 社会、文化



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