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人間の信用や信頼感について Part 14

④人間社会では、時々、その人や会社の実態以上に信用や信頼感が一人歩きして、過大に大きくなり過ぎたり、突如、小さくなったりすることがあるので、注意が必要である

 四つめは、これも、あまり考えたことがある人は少ないと思うのですが、実は、世の中では、いつの間にか、その人や会社の実力や実態よりも、評判や信用の方が過大に大きくなりすぎてしまうことがあって、それが原因で、後で結構、大きな損失や間違いにつながってしまうことがあるので、多少、注意が必要なところがあります。

 つまり、先ほど述べたような信用の一人歩きの問題なのですが、これは現在の推移だと、あと数百年ぐらいは、何度も何度も起きるように思われるのですが、要するに多くの人々が、「ああ、これは本当にすごい」、「これは、もっともっと値段が上がる」とか、「これに投資しておけば、絶対、大丈夫だ」などと強く信じ込んでゆくと、実際のその人や、その会社の実力や実態以上に、そのものの評判や価値だけが、どんどん上がり続けてゆくことがあるのです。

 ところが、歴史を見ると、たいてい、そうしたものは、その実力や実態以上に上がり過ぎた、どこかの段階で、ポンとそうした信用が弾けて、大きく値段が下がったり、ちょっとした、やり直しのようなことをしなくてはならなくなるケースが多いのです。

 具体的には、株式市場の上り下がりや、政治家や芸能人の人気や、商品の売れ行きなど、いろいろなケースがあるのですが、要は、そうした人や会社や物などが、ある程度、しっかりしたニーズや能力や実績に裏打ちされたものであれば、それほど大きな問題はないのでしょうが、そうでない場合、現在の人間の性質であると、どうも多くの人々の信用や信頼感というのは、時折行き過ぎて、多少、過剰なところまで行って、ある程度の段階のところで、またポンと下がって、実際のニーズや能力や実績程度のところに落ち着くような動きを繰り返すようなところがあるようなのです。

 ですから、特に多くの人々の信用や信頼感の動きに関しては、時折、ワッと過大に上げ過ぎたり、また突然、下げるような不安定なところがあるということは、よくよく知っておくべきなのではないか、と思われます。

 

⑤信用や信頼感は、結果だけではなく、その人の心意気や誠意や情熱や努力によって、長い年月をかけて、培われるものである

 五つめは、これは多くの人々に体験上、よく知られていることだと思われるのですが、確かに人間というのは、無意識のうちに相手に何らかのことを期待したり、要望したりするものなのですが、それ以上に相手の心意気であるとか、相手の誠意や情熱や努力の方を、もっと重く見るようなところがあるので、もし自分が、短期的には、あまり良い結果を残せないような状況になったとしても、できるだけ相手に自分の誠意や情熱や努力の気持ちは、しっかり伝えるようにするべきであるということです。

 つまり、自分としては、最高の結果が出せるように一生懸命、努力したけれども、実際には、なかなか、そうした結果は出せなかったとしても、そうした気持ちは、必ず相手に通じるものなので、たとえ、その時はダメだったとしても、その努力が、すべてダメになることはないということは、時折、自分自身にしっかり言い聞かせる必要があるのではないか、ということなのです。

 つまり、現実にしっかりした結果が残せるような信用や信頼感というのは、確かにそう簡単に残せるものではないけれども、そうした努力を常に積み重ね続けてゆけば、そうした誠意や情熱や努力の気持ちというのは、長い目で見ると、しっかり残るものであるというように考えて、一歩一歩、努力を積み重ねてゆくことが、とても大切なのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2013年12月14日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 知恵、正しさ



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