次には、感謝の心の大切さについて、述べてみたいと思います。
１、感謝の気持ちの大切さについて
よく宗教や道徳では、感謝の気持ちや、足ることを知ることの大切さを説かれることが多いのですが、確かに多くの人々の様子を見ていると、「この人は、人間として出来ているな」と思えるような人は、単に精神的に穏やかなだけでなく、他の人への愛情や気配りが、とても細やかであったり、あるいは現在、自分が置かれている環境や、自分を支えてくれている人々への感謝やいたわりの気持ちが、とても強いように思われます。
さて、それでは、そうした目で見て、霊的には、こうした人間の感謝の心というのは、いったいどのように考えてゆけばよいのか、というと、だいたい、次のような二つのことが言えます。
まず第一には、これは単純なことですが、もし人間として、より良く、また、より幸福に生きたいと願うのであれば、できるだけ毎日、小さなことの中にも自分が生かされ、愛されていることの恩恵や、他の人々や生き物達からの愛情や献身を見つけて、感謝の気持ちで生きることが、とても大切なのではないかということです。
第二には、これは、霊界の事情に絡んだ話になるのですが、人間が、死後赴く世界である霊界には、その人の意識のレベルに応じた上下の違いがあるのですが、基本的には、生前、その人の人生の中で、愛や感謝の気持ちを、自然自然のうちにたくさん持てたような人ほど、より高い世界に赴き、その反対にその人の人生の中で、あまり愛や感謝の気持ちを持てなかったような人、つまり毎日、不平不満や文句ばかり言っていたような人ほど、より低い世界に赴くことになります。
このような点から見ると、霊的には、基本的に人間が感謝の心で生きてゆくことは、とてもとても大切なことである、ということが言えるようです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2013年11月2日 9:01 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 愛について
