トータルの目で人生を見直し、できるだけ本当の幸福の体験を増やして、不幸の体験は減らすように心掛けてゆく
さて、こうした状況において、どうすれば、より正しい本当の幸福を見極められるような真の人間性を取り戻せるのかというと、現在の時点で最も良いと思われる方法は、次の三つの方法になるのではないかと思われます。
まず一つめは、これは単純なのですが、常にその時々の自分の状況を客観的に見直すようにして、「肉体的、精神的に無理をしていないか」、それから、「もし無理をしているようなら適度に休みを取り入れたり、何らかの創意工夫をして、より快適に幸福に過ごす方法はないか」ということを自己点検してゆくことがとても大切になります。
二つめは、客観的に見て、肉体的、精神的にそれほど無理をしていないと判断された場合には、何をするにしても、できるだけ子供のような心で同じ仕事や行動をするなら、できるだけ何事も楽しみ、慈しみ、幸せに感じられるように心掛けてゆくことです(参考1、参考2、参考3)。
それから三つめは、これは少し難しいのですが、現在、私が調べた結果としては、人間の心の性質というか、人間の心の奥の潜在意識の世界というのは、現在の人間が考えている以上に遥かに複雑でデリケートな性質のものであるように思われるので、次のような五つの心の要素に関しては、少し時間を持って、それぞれの人なりに冷静に考え直してみた方がよいと思われます。
①自分が、本当に楽しみや幸せを感じているものは何なのか、また本当は、それほど楽しみや幸せを感じていないものは何なのか。
②自分が、社会的に本当にやらなくてはならないことは何なのか、また本当は、それほど熱心にやらなくてもよいものは何なのか。
③自分が、本当に価値や大切さを感じるものは何なのか、また本当は、それほど価値も大切さも感じていないものは何なのか。
④数十年経って、自分が死ぬ直前になった際に、「これだけは、どうしてもやってみたかった」と思うものは何なのか、また一生懸命、時間を割いたにも関わらず、後から考えてみると、それほど重要性を感じられないものは何なのか。
⑤自分が死んで霊界に行った際に、もし周りの人々に自分の人生のビジョンを見られたとしたら、「これだけは、本当に素晴らしかった」と言いたいことは何なのか、また、「これだけは絶対に見られたくないな」と思われることは何なのか。
こうした五つの心の要素について、時折考え直してみて、現在の自分が飾り物でない、本当の心からの幸福をどれだけ実現できているか、また自分だけでなく周りの家族や友人や仕事や生活で関わりのある人々に、どれだけ本当の幸せをもたらしているか、ということを考え直してみることはとても大切なのではないかというように私は考えております。
Cecye(セスィエ)