前回からの子育てについての話から、かなり脱線した内容になってしまったので、ここだけタイトルを変えて話を続けます。
6、結婚制度の未来とより良き夫婦生活の維持のための知恵と工夫について
さて、ここでは結婚制度の未来の予測も含めて、夫婦の愛情関係を持続するための知恵や工夫について、幾つか述べてみたいと思います。
※これは、どちらかと言うと一般論のような話になるので、細かい話はまた別の機会に譲りたいと思います。
①人間には、「より多くの時間を一緒に過ごす人間に対して、好意を持ちやすい」という性質があるので、夫婦の愛情関係の維持のためには、できるだけお互いに時間をさいて、一緒に過ごす時間を確保し、増やすための努力や工夫がとても大切になってくる
まず第一には、これは至極当然のことであるのに、なぜか結構どこでも軽視される傾向の強い話になるのですが、まずは夫婦もしくは男女の愛情関係を持続する上で何よりも大切なのは、どんなにお互いに忙しく大変であったとしても、できるだけお互いに時間をさいて、一緒に過ごす時間を確保し増やしてゆくことがとても大切であるということです。
これは単純な因果律の問題になるのですが、人間というのは、自分と多くの時間を一緒に過ごすような人間に対して好意を持ちやすく、その反対に自分と少しの時間しか一緒に過ごせないような人間にはあまり好意を持ちづらいし、また場合によっては、反感を持つことすらあるというような人間関係の法則性のようなものがあるようなので、要は、たとえ結婚した夫婦であっても、両方あるいは、どちらか一方があまりに忙しくて一緒に過ごす時間がなくなってしまうと、それに伴いその後、何となく疎遠になってしまうというか、一緒にいづらい雰囲気になってしまうことがあるので注意が必要であるということです。
②人間には、「お互いの間に距離や違いがあればあるほど、愛情に火がつきやすい」という性質があるので、たとえ結婚した男女であっても一緒に仲良く過ごす時間と、あえて別々に過ごす時間を作るような生活上の知恵や工夫はとても大切である
第二には、これもあまり気にしない人が多いのですが、人間の世界では、不思議なことにお互いの間に距離があり、またお互いの間に違いの多い人間であればあるほど、お互いに引きつけ合い、愛し合おうとするが、その反対にお互いの間の距離が近く、またお互いによく似た人間であればあるほど、何となく引き離し合い、別れようとするような不思議な性質があるようなので(ケースにもよりますが・・・)、その結果、結婚する前はものすごい情熱でお互いに惹かれ合い、愛し合っていた男女が、なぜか結婚した途端、お互いにもう少し冷静な距離のある関係を持とうとするというか、遠からず近からずというような、ちょっと微妙な人間同士の距離を持とうとすることが多いようなのです。
この場合、大切なのは、たとえ結婚した男女であっても、何となく相手との間の距離を作りたいような感覚を持った場合には、「ここは熱々で過ごすけれども、ここは外に出たり、部屋にこもったりして、あえて一人で過ごしたり、子供や別の人と過ごす」とか、「ここは二人の共通の時間として、できるだけ楽しく過ごすけれども、ここは二人とも、あえて別々の時間の過ごし方をして、お互いに適度の距離感を持つ」というような生活上の知恵や工夫が必要な場合もあるということです。
Cecye(セスィエ)