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本当に物事が、よく分かっているかどうか、ということは、物事の本質ややり方を、どれだけ手短かに簡単に分かりやすく説明できるかどうか、ということに尽きているようなところがある Part 6

 それでは、こうした、いっけん非常に難しそうな数式や専門用語のようなものがでてきた際には、どうすればよいのかというと、私の考えは、だいたい以下のような二つのものになります。

 まず第一には、そうした、いっけん、とても難しそうな言葉が出てきた際には、絶対に、すぐに難しいなどとは考えずに、まずは冷静に、別に辞書を引いても構わないのですが、要は、少々間違っても構わないので、とにかく、なるべく正確に、その時点で自分が分かる、自分自身が体感的に理解できるような簡単な言葉に置き換えて、そうした言葉を理解することが、とても大切になります(ここで他の人の言葉を、そのまま鵜呑みにしてしまうと、結局、後から考えると、よく分からないというような状況になることが多いです)。

例、「思慮」、「要するに深く考えることか・・・」とか、「国語」、「要するに日本の標準語の授業か」など・・・。

 第二には、これも、ほぼ同じような考え方になるのですが、難しい説明が並んでいたら、ある程度の所で止まって、「要するに簡単に言うと、これは、こういうことらしい」などというように、簡単に手短かに自分なりに要点をまとめて、理解し直す訓練をすることが、とても大切になるということです。

例、憲法や法律というと、いっけん、とても難しく感じられるのですが、例えば、日本国憲法の条文から、「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる」などと書かれていると、こうした長い法律言葉は、いっけん、ちょっと難しそうに感じられるのですが、そうした時には、自分が、いつも使っているような簡単な言葉に置き換えてみて、「簡単に言うと、要するに国民には、みんな基本的人権、つまり、基本的な人間としての権利が保障されているということね」などというように、ある程度、思い切って、意訳してしまうようにするわけです。

 これは学校だと、細かい定義が違うという理由で、バツにされそうなのですが、ところが、実際の多くの人々の日頃の言葉の使用状況を見ていると、たいていの人は、こんな感じで一度は、大まかでも自分自身が体感的に分かるような簡単な言葉に直して、一つ一つの言葉を理解し覚えてきたのではないでしょうか。

※法律用語が、いっけん非常にややこしく難しそうに見えるのは、時々、とんでもない人間が出てきて、「この法律の文章なら、普通、こういう意味でしょう」というような本来の法律の趣旨から完全に逸脱して、全然違う拡大解釈を試みたり、訳の分からない屁理屈を吹っかけてくるようなことがあるので、国の法律を作る権限のある議員の人達が、一般の市民や専門の学者や、あるいは、実際にそうした法律に基づいて仕事をする業界や役人や裁判関係の人達の声も聞きながら、あれこれ議論しては、本当は簡単に言えることを、そうした拡大解釈や屁理屈が成り立たないように、「こういう解釈はダメで、それから、こういう屁理屈もダメ」などというように、ただ一つの正確な意味が説明できるようにするために長くしてあるのだと思われます。

※これは、一般的な話なので、当然のことですが、実際の専門の仕事や研究の際には、そうした専門用語の使用には、それなりの正確性は必要になります。

 

 続く・・・

 

 追伸

 明日は、お休みになります。

 

Cecye(セスィエ)

2012年10月6日 9:04 PM, 教育 / 知恵、正しさ



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