2、戦争中、亡くなった人々のその後の状況について
第二には、それでは、そうした戦争が終わって大勢の人々が亡くなった後には、霊的には、いったいどのようなことが起きているのかというと、大まかに言うと、次のような二つのことが言えます。
まず最初に言えるのは、地上の世界で大戦争や大混乱が起きたりすると、地上の世界にほど近い「幽界」と言われる場所は、そうした戦争が終わった後も、かなり長い期間に渡って、そうした戦時中とほとんど同じような地獄のような光景が、長く長く続くことが非常に多かったということです。
それというのは、アセンションの進行した現在と違って、数十年前の世界では、まだ地上付近の幽界が、かなりドロドロとした時間も空間も何だかよく分からないような所になっていたからなのですが、それゆえ例えば、どこか大激戦が起きたような場所では、そうした大激戦が終わった後も、地上にほど近い幽界の世界では、「突撃!」、「ドドドーン(大きな爆発音)」、「ギャー!」などという具合に、数年どころか、数十年経った後でも、まだそうした大激戦が起きた当時のままの状況が、そうした戦闘に加わって亡くなった多くの人々の霊と共に、何度も何度も繰り返されるような状況になっていることが非常に多かったということなのです。
第二には、それでは、そうして戦争中にいろいろな理由で亡くなった多くの人々は、その後、いったいどうなったのかというと、たいてい、ある程度、時間が過ぎると、天界からの助けや、本人自身のいろいろな気づきで、「本当は自分は、もうすでに死んでいるのではないか」などと気付いて、天界からの助けを受け入れると、もう少し高い幽界でもある程度、落ち着いた所に移動して、一定の救いを得ることができるようになることが多かったのですが、ただその後、霊的に見た自分の客観的な状況が理解できるようになると、わりと短期間のうちに自分が元いた国か、あるいは、それ以外の別の国への生まれ変わりを志願して、再び地上の世界に生まれ変わってくることが多かったようです。
※若くして亡くなった場合、「あれがやりたかった、これもやりたかった」という具合に結構、いろいろと地上の世界への執着が多いことが多いので、たいてい、わりと短期間のうちに再び地上の世界に生まれ変わってくることが多いようです。
ですから第二次世界大戦後は、その後、社会が、わりと平和で豊かになったこととも非常に関係があると思われるのですが、世界中あちこちでベビーブームで、ものすごく人口が増えた時期があったのですが、たいてい戦争中、命を落とした人々の大半は、そうした時代頃に再び大挙して、地上の世界に生まれ変わってきていることが非常に多かったようです(それゆえ当然のことですが、そうした人々は、潜在意識下のかつての怒りや不平不満が爆発して、世界中のあちこちで学生運動や市民運動のような形で結構、過激な反政府運動みたいなことが起きたように思われます)。
ただ、これは不思議な話になるのですが、その人自身の霊的な感覚としては、死後、数百年ぐらいは、そのままそうした「幽界」の中の戦争の世界で過ごしていたような人であっても、地上の世界と霊界では時間の流れが違うので、その後、再び地上の世界に生まれ変わってくる場合には、たいてい戦後、数年とか、もう少し落ち着いて、数十年ぐらい経った辺りの時期に生まれ変わってくることが非常に多かったようです。
それと、これも非常に不思議な話なのですが、例えば、生前、ある国のある人種でいたために非常にひどい目に遭ったというか、非常に嫌な体験をした人の場合、その人の恐怖心が反映されて、その後、再び生まれ変わってくる時には、そうした国や人種とは全然関係ない、はっきり言うと、昔の敵国のような所に生まれ変わってくることも、霊的には、よくあることであったのです。
ですから地上の世界でこそ、あちこちで「祖国」や「人種」や「民族」などと言っていることも非常に多いのですが、霊的に見た場合には、そうした感覚というのはほとんどなくて、「この前は、あの国に生まれたけど、その次は、全然違う別の国に生まれた」とか、「東洋系での生まれ変わりもあれば、西洋系での生まれ変わりもたくさんあるので、自分としては、どっちの系統とも言えない」とか、「昔は民族と言うと、ものすごい違いがあるように感じられたけど、最近は民族と言っても、せいぜい、ちょっとした習慣や考え方の違い程度にしか感じられない」などというように霊的に見た場合には、そうした国や人種や民族の感覚というのは、正直言って、ほとんど感じられないことが多いということです。
Cecye(セスィエ)
2012年8月27日 9:02 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 歴史 / 軍事