ここから仏教、神道、ギリシャ神話等、かなり話がそれるので、一応、タイトルを別にして、続きを述べたいと思います。
キリスト教の「イエス」の話と同じように、仏教の「釈迦」の話も、実際の話から、かなり変更された脚色されたものになっているのだが、実際の釈迦は、現代の感覚で言うと、当時のインドにおいて、一大センセーションを巻き起こした高名なヨギ、もしくは、一大宗教改革者のような人物であった
さらに仏教だと、これは仏や神の名前や個性がたくさんあって、正直言って、たいへんややこしいところがあるのですが、まずは、人類の歴史上、仏教を興したとされている「釈迦(しゃか)」(ガウタマ・シッダールタ)に関しては、前に長々と「イエス」について述べたことと、ほとんど同じようなことが言えるので、実は、現在、「釈迦」と呼ばれている元々のモデルになった人物の話と、現在、仏教で伝わっている釈迦の話とでは、実際には、かなり異なっているところがあるのです。
ページの関係で、ここでは、あまり詳しく書けないのですが、要するに元々の「釈迦」と呼ばれる人物の話は、現代伝わっている仏教の話とはかなり違っていて、現代風に言うと、二千数百年前のインドにおいて、一大センセーションを巻き起こした、かなり高名なヨギ(ヨガのマスター)、あるいは、一種の宗教改革者のような人物だったのではないか、ということなのです。
ですから、元々の「釈迦」と呼ばれる人物の素顔は、現在、仏教で伝わっているような、この宇宙で最高の悟りを開いた唯一の人物というような話は、実際にはかなり違っていて、どちらかと言うと、当時の彼の考えとしては、「自分は、過去にもたくさん存在していた、高度な悟りを得た人間の一人に過ぎない」とか、「自分が、この宇宙で最高の存在であるなんて、とんでもない誤解で、そうではなく、自分は、この宇宙で最高の存在と、霊的に一つになる方法を体得した」というような認識を持っていたように思われます。
ですから、こうした観点から考えてみると、元々の仏教というのは、現在の仏教で説かれているような仏像を拝むような宗教ではなくて、どちらかと言うと、「この宇宙の創造主や、キリスト意識のような最高の霊的存在と、いかにして、霊的に一体になるか」、それから、「いかにして、自分だけでなく、できるだけ多くの人々と共に、最高の幸福を実現してゆくか」というようなことを目指した、一種のヨガの修練のようなものだったのではないか(ヨガと言っても、肉体的な修行よりも、精神的な調和や向上を重視したものです)、ということなのです。
ただ、そうした「釈迦」の元々のモデルとなった人物というのは、これは初めて聞く方も多いかもしれないのですが、実は、キリスト教の「イエス」と霊的には、さほど違いがないような、言ってみれば、霊的な兄弟姉妹の関係に当たるような魂であったということです(ですから、こうした目で見ると、現代伝わっている釈迦のイメージは、実際の釈迦とは、かなり異なるものであったということになります)。
さて、そうした経緯はともかくとして、こうした観点から、もう一度、仏教を見直してみると、今日、多くの仏教の寺院では、多くの人々は、「釈迦」が象徴するような、この宇宙で最高の真理を悟り、そして、この宇宙のすべての人々や生き物達を、限りなく慈しみ、救済する「仏陀」と呼ばれる存在を、この宇宙の創造主や、キリスト意識そのものであるかのように信奉しているのではないか、と思われます(ですから、もう少し正確に言うと、歴史上、実在したとされる「釈迦」本人を拝んでいるのではない、ということです)。
それから釈迦が亡くなって、数百年後のインドやチベットや中国や日本などで、その後、独自の発達を遂げた大乗仏教に関しては、前に述べたように「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」(大日如来)は、この宇宙の光の仏なので、どちらかと言うと、この宇宙の創造主を表し、それから無限の光や救済を表す「阿弥陀如来(あみだにょらい)」(いわゆる鎌倉の大仏が象徴する仏のことで、これも釈迦ではありません)や、医療的な救済を行う「薬師如来」や、それから「観音菩薩」は、どちらかと言うと、キリスト意識に当たるのではないか、と思われます。
こうしたことからもよく分かるように、要するに、本当は「仏(仏陀)」という名称は、最高の悟りを得た人(存在)、あるいは、すべての人々や生き物達を、無限に慈しみ、救済する存在、というような意味だったのですが、それが後に転じて、「神」とほぼ同じような意味になったものと思われるので、現在の日本語では、「神」と言っても、「仏」と言っても、ほぼ同じような意味になっているのではないか、と思われます。
追伸
二ヶ月ごとに、現在のアセンションの進行状況について書いているのですが、内容的に、こちらの方が重要であると判断したので、こちらの方を先に載せました。
現在のアセンションの状況についての記事は、もう何日か後に載せる予定です。
Cecye(セスィエ)