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イエスについて Part 38

3、現在、伝わっている聖書に描かれているような、イエスをメシアとして、信仰する「キリスト教」の成立以前のイエスは、彼自身としては、全く、メシアの自覚を持っていなかったので、当然、それに伴う、処女降誕の話も全くなかった

 第三には、これは、ずばり、みなさんの疑問そのものになるのですが、つまり、あの聖母マリアは、本当に、完全な処女のまま、イエスを妊娠することになったのか、ということに関する、現時点における私の見解になります。

 これも、次々と変化した、時間の前後のタイムライン上の因果関係が、かなりややこしいので、はっきり言って、どこまで本当で、どこまで本当でないのか、というのが、かなり分かりづらい内容になってくるのですが、大まかに要点を述べると、大体、以下のような四つの内容になります。

 

①現在の聖書成立以前の、元々のイエスの話には、マリアの処女降誕の話は、全く入っていなかった

 まず第一には、これは、霊的には、かなりはっきりしていることなのですが、現在の聖書成立以前のイエスの話には、そうした処女降誕の話は、全く入っていなかった、ということです。

 つまり、あの聖書が書かれる以前の、イエスのモデルになった人物の活躍した話には、そうした処女に、聖霊によって、イエスが宿って、偉大なメシアが生まれた、というような話は、全く入っていなかった、ということなので、はっきり言うと、こうした観点から見ると、現在、聖書で伝えられているような、イエスが、処女マリアから生まれた、というような話は、全くの作り話であった、ということになります。

 

②紀元5世紀前後の現在の聖書成立以降、数多くのキリスト教徒の人々の強い信念の投影の結果、それ以前の歴史が、大きくすり替わるように入れ替わってしまい、現在、聖書で伝えられているような、処女降誕によるイエスの出生が起きた

 第二には、これは、因果関係的に、とてもややこしい話なのですが、実は、現在、伝えられているような、聖書のイエスの話が、大々的に普及されるようになった後(おそらく、現在の時間区分だと、西暦5世紀前後の辺りだと思われます)、そうした聖書の内容を、数多くのキリスト教徒の人々が、心の底から深く信じ込むようになった結果、そうした数多くのキリスト教徒達の強い強い信念が、過去の時代に反映されて、その時代から見ると、昔の時代に当たる、数百年前のイエスの生涯の話が、霊的宇宙的に見ると、かなり突然に、大きく、すり替わるように入れ替わって、全く別の話になってしまい、現在、伝えられているように、マリアという女性のところに、聖霊が、メシア降誕のメッセージを伝えた後、全く処女のまま、イエスを身籠った、というようなシナリオに変わってしまった、というような歴史の変化が起きています。

 ですから、現在の時間軸から見た、過去の歴史においては、確かに、まだ、結婚もしていない、全くの処女であったマリアのところに、突然、聖霊が現れて、メシア誕生のお告げをした後、マリアは、全く処女のまま、イエスを身籠った、というような話は、ある意味で、本当の事実だった、ということが言えるでしょう。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年2月9日 9:01 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観



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