Light Symbol

天使について Part 1

 最近、天使には、本物と偽物があるらしいので、どうしたら、正しく識別できるのか、という質問をいただいたので、今回は、その話になります。

 

天使の起源とは?

 一般に、キリスト教やユダヤ教で言われている「天使」というと、現代であれば、頭の後に後光があって、背中に羽が生えているようなイメージが多いようなのですが、ところが、時代をさかのぼってゆくと、そうしたキリスト教やユダヤ教の発祥する以前の時代の天使というと、何らかの動物と人間の入り交じった、空飛ぶ、神の使者みたいなイメージであるとか、あるいは、これは、ちょっと、どう考えてみても、現代人の感覚から言うと、宇宙船に乗って、やってきた宇宙人なのではないか、と思われるようなイメージが、たくさんあるので、実は、現在、多くの人々が、すぐに連想しがちな天使のイメージというのは、おそらく、時代で言うと、中世の頃のヨーロッパにおいて、だんだん固まってきた天使のイメージなのではないか、ということなのです。

 西洋以外にも、インドとか、中国や日本のような東洋の国々においても、そうした天使と非常によく似た存在の話が、たくさん出てくるのですが、東洋の場合だと、たいてい、羽はないのですが、何となく、空に浮かんでいる神仏のような存在のイメージであるとか、あるいは、竜や鳳凰(ほうおう)といった、ちょっと変わった生き物のイメージなどが、西洋の天使と、ほとんど同じような扱いを受けているのではないか、と思われます。

 そうすると、天使というのは、本当は、いったい、どんな存在なのか、ということが、ここで問題になってくるのですが、実は、これは、見方が、いろいろあって、そう簡単に断言するのが、とても難しい内容になってくるのですが、大まかに言うと、大体、以下のような四つのことが言えます。

 

1、この世界には、目に見えない形で、多くの人々を守り、導いている、天使のような霊的存在がいるのは、確かに事実である

 まず第一には、これは、この地上の世界であると、その人が、はっきり覚えているかどうかは、ともかくとして、ほぼすべての人が、何らかの形で体験したことのある内容なのではないか、と思われるのですが、たいてい、多くの人々は、宗教的な祈りや瞑想をしていたり、あるいは、仕事や生活のちょっとした合間や、睡眠中などに、この世の人間や生き物とは、少し違った、非常に精妙で、優しい印象を受ける、人間や、何らかの生き物のような存在を、何となく感じることがあったり、さらには、彼らから、直接は、よく分からなくても、間接的な形で、いろいろな面で守られたり、助けられたり、あるいは、何らかのアドバイスを受けたりしていることがある、ということなのです。

 つまり、高次元世界の「天国」とも、「神の国」とも呼ばれるような世界から、この地上の世界まで降りてきて、多くの人々を、影ながら、見守り、導いている霊的存在がいる、ということは、たいていの人々は、それを、はっきりと自覚しているかどうかは、ともかくとして、自分自身の体験によって、何となくではあるのですが、結構、よく知っているようなところがある、ということなのです。

 これが、いわゆる、普通の人々からは、全く目に見えないような形で、多くの人々を守り、導いたりしている「神仏」や「天使」に関する、おそらく、多くの人々の原初的、というか、潜在的なイメージのルーツになっているのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年7月27日 9:23 PM, Q&A  / コラム / スピリチュアリズム、霊界 / 宇宙文明、古代文明



«

»

おすすめ記事

過去の記事