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政治の混乱の根本的な原因は、何のことはない、学校時代における、多くの人々へのしつけと刷り込みにある Part 3

3、日本の学校は、細かな運営方法に関するクレームや改善の要求に対しては、わりと素早く反応するのだが、そうした教育システム全体の変更や改善となると、どこの誰に言っても、絶対に何も変わらない、変えられない、というような、かなり硬直化した、異常な運営方針が貫かれているように見える

 第三には、これも考えてみると、非常におかしな話なのですが、日本の学校の場合、その細かな運営方法についてのクレームや改善の要求に関しては、わりと素早く反応するのですが、ところが、肝心要の、そうした学校運営自体のプラン、というか、そうしたシステムそのものについての変更や改善に関しては、一体、どこの誰に、何を言ったら、変わるのか、全く訳の分からないようなシステムになっている、ということなのです。

 それゆえ、はっきり言うと、この日本においては、私も含めて、どこかの誰かが、いかに簡単で、お金もかからず、子供も楽しめて、また、合理的で、多くの子供達のためになるような、素晴らしい教育改革のためのプランを思いついたとしても、原則、一切、教育システム全体の改善や変更に関しては、全くできない、というような、非常に不思議な教育システムになっている、ということなのです。

 つまり、戦後だけでも、これまで数十年に渡って、もう何百人どころか、何千人も、何万人もの人々が、現在の教育システム全体を、もっと合理的で、素晴らしいものに変更するための非常に優れたアイデアを思いついたばかりでなく、また、さまざまな方法で、そうした教育システム全体の変更のための働きかけをしたはずであるのですが、ところが、これは、本当に不思議なことであるのですが、日本では、まるで戦前の国家体制へのガードとほとんど同じようなレベルの硬直性、というか、頑強さでもって、そうした教育システム全体への改善は、どこの誰にも絶対にやらせない、というようなポリシーが、あまりにも強過ぎる、という点において、実際、かなり異常なところがあった、ということなのです。

 これについての学校運営による、しつけや刷り込みは、こんなものだったのではないか、と思われます。

 「とにかく、誰が何を言っても、学校の運営方法自体は、絶対に変わらない」、とか、「教科書は、学校に通う子供達や両親には、絶対に選ばせずに、どこの誰とも、よく分からないような一部の人々の手によって、勝手に決めさせてもらうし、それについての提案もクレームも、一切、受け付けない」、とか、「学校を変えようと思っても、どこを変えても、変えられないような、変な仕組みにしておいて、担当の教師に言っても変えられないし、校長に言っても変えられないし、市長や市の議員に言っても変えられないし、また、教育委員や文部科学省の役人に言っても変えられないし、また、国会議員に言っても、大臣に言っても、総理大臣に言っても、誰も変えられない」、というような、本当に、民主主義国とは、全く言えないくらいの、非常に硬直化した、原則、一切、その大本の部分は、変更不可能、というような学校制度になってしまっているのです。

 つまり、現在の日本の教育行政においては、こと教育システム全体の改善や変更ということになると、はっきり言って、誰が、何を、どこに言っても、結局、元の木阿弥(もくあみ)で、原則、一切、変わらない、というような変なしつけと刷り込みを行うようなところが、現実にあった、ということなのです。

 その結果、多くの人々の国や政治についての物の見方も、「たとえ、首相や大臣や議員が、何を言おうが、細かな変更ぐらいなら出来るが、それ以外の国家の大本の運営方法自体は、ほぼ絶対、変更不可能なのではないかと、何となく、強い思い込んでしまう」、とか、「国家のマスコミの発表は、絶対的なものなので、何となく、みんな素直に受け入れないといけないような気がする」、とか、「国や役所に、何か提案やクレームを言っても、原則、何も変わらないのが、普通のことだ」、とか、「子供が、何をしようが、大人が、何をしようが、全国通津うらうらの学校は、全然、誰にも変えられないということは、原則、誰が、何をやっても、国家の体制とか、国がやることなんて、全然、変えられないのが、社会の当たり前の姿なのだ」、などというような物の見方を、何となくではあるのですが、しかしながら、実際には、かなり強い先入概念、というか、強い信念として、植え付けられるようになってゆく、ということなのです。

※現在の教育のあり方に不満のある人達は、みんな塾や予備校といった、現在の教育システムの問題や弱点を補完するような仕事に関わってゆく傾向が強いので、こうした非常に優秀な塾や予備校のお陰で、こんな問題だらけの状況であるにも関わらず、なぜか、現在のような教育システムは、いつまでも温存され続ける、というような、変な悪循環になっていますね。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年6月11日 9:26 PM, コラム / 政治 / 教育



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