これまで多くの地球人は、まるで一種の仮想現実のような世界の中で、本当の魂の状態としては、ほとんど夢遊病患者のような意識の状態で、本当の自分の意図とは反した、さまざまな過酷な体験をし続けていた
前回少し述べたような現在の地球が置かれている物質的、あるいは、霊的な問題や、それより遥か以前の地球の歴史における輝かしい栄光と挫折の歴史の詳細に関しては、また機会を改めて、述べてみたいと思うのですが、要は、こうした本当の霊的、あるいは、宇宙的な時空間の認識から見た場合には、現在、多くの地球人が、一般に「自分が、実際に体験している」と深く信じ込んでいるような現在の時空間に関する認識というのは、本当は全く間違ったものである、ということなのです。
それでは、霊的宇宙的に見ると、本当は一体どのような状況になっているのか、というと、よく巷のSF小説やSF映画などのテーマとして取り上げられるように、実は、現在の多くの地球人の魂(生命エネルギーの塊のようなもの)というのは、本当は全く異なる存在様式や活動形式を取らされているにも関わらず、まるで深く眠り込んだままの夢遊病患者の人間が、夢の中で、あれやこれやと、いろいろな感覚や想像を次々と巡らしては、あちこちを行き当たりばったりで歩き回っているのとほとんど変わりないような魂の状況に陥れられていた、ということ、つまり、多くの地球人の魂達というのは、非常に長い期間に渡って、かなり異常で過酷な時空間の領域の中に閉じ込められたまま、その中から一切出られないような大変な状況に陥れられてしまっていた、ということなのです。
これは現在の地球人が、「現実である」と深く信じ込んでいるような世界の実態が、そうしたより上位の時空認識から見た場合、全く間違ったインチキか、トリックのようなものである可能性がある、ということを意味しているのですが、これをもう少し具体的に説明すると、たとえば、ある人は、完全に二十四時間、寝たままであるにも関わらず、それと同時に全く別の人間としての活動体験をしている、というような映画の「マトリックス」的な世界が本当にあり得る、とか、あるいは、ある人は、「自分は、普通の人間の生活をしている」、と完全に信じ込んでいるにも関わらず、現在の人生とほとんど並行するような形でもって、全く異なる別の時代の別の地域で、全く異なる別の人間や動植物としての人生を送っている、とか、さらに場合によっては、全く別の並行世界において、アリやハチとしての無数の人生といった昆虫の世界の体験をしているということが現実にあり得る、ということを意味している、ということなのです。
ところが、ここで問題なのは、そうしたその人の並行世界における無数の人生の体験というものが、その人自身が、本当に自分自身の魂の選択や希望として、望んだものであるならば、それは霊的にも、この世的にも、それほど問題ない、ということになるのでしょうが、そうではなく、もしそうした無数の人生の体験というものが、その人自身の選択や希望とは全く関係なく、全く別の存在の全く別の意図によって、自分としては全く無意識のうちに、あるいは、自分としては全くそれを認識することすらできずに、そうした無数の並行世界における人生の体験をさせられている可能性が、ほんのわずかでもあるとするならば、これは霊的にも、この世的にも大変問題である、というよりも、誰がどう考えたとしても、高度な知性や技術による絶対に人間がやってはならないような凶悪な犯罪行為以外の何物でもない、ということになるのではないか、ということなのです。
こうした現在の自分の人生とほとんど並行した形で存在している、もう一つ、あるいは、無数の全く別の自分の人生の可能性というものを、自分の人生の中で、ほんの少しでも考えたことのないような人というのは、いくら霊的な知識の乏しい現代社会にあっても、物質的に恵まれた先進国と言わず、物質的に貧しい発展途上国と言わず、本当は、ほとんどいないのではないか、つまり、ほとんどすべての人が、一度はそうした自分の人生以外の全く別の人間としての人生や、あるいは、全く別の動植物としての人生というものを考えたことがあるのではないか、というように私は素朴に感じているのですが、実際、はっきり言うと現在の地球で生活しているほとんどすべての人間は、それを直接自分自身で選んだか、あるいは、そうでないか、ということはさて置くとして、このような形で現在の自分の人生とほとんど完全に並行した形でもって、時間的には、それが過去の時間であるか、現在の時間であるか、それとも未来の時間であるかはいろいろなのですが、どこか全く別の国や地方の全く別の職業や人間関係を持った人間として、あるいは、どこか全く別の自然の世界の中の全く別の動物や植物や昆虫や魚などとしてのたくさんの人生を送ったことがあるというのが、霊的な事実としては、ほぼ明らかに言えることである、ということなのです。
追伸
この原稿も少し前に書いたものなので、霊的宇宙的に見ると地球の物質世界というのは、少し前までは、確かに、このような形で認識されたのですが、これは何日か後のブログで述べますが、現在の時点では、こうした地球の物質世界のかなり過酷な混乱状況というのは、かなり改善されてきているということを、念のため書き加えておきます。
これは、少し前までの霊的に見た地球の物質世界の客観的な姿として、発表はしておきますが、現時点では、それほど怖がって、対応するような性質のものではないので、とにもかくにも、あまり怖がらないでください。
Cecye(セスィエ)
2011年2月23日 9:22 PM, アセンション・シリーズ 1