⑤宗教団体の長期に渡る安定運営のためには、普通の人から見ると、ちょっと首をかしげたくなるような非常に風変わりな話や習慣をたくさん作って、信者の囲い込みを始めることが非常に多い
第五には、これも考えてみると非常に不思議な話であるのですが、こうした客観状況から察するに、おそらく、どの宗教も、その表向きの建前とはかなり違って、その内輪においては、かなりシビア、というか、ちょっと普通の信者の人々にそのまま話すと、かなり興ざめしてしまうような経営の実態がある、というか、お金の心配をしなくてはならなくなってくるということなのですが、そうすると、ここでそうした宗教の人々が、表向きは絶対言わないにも関わらず、おそらく絶対考え出しそうな内容というのが幾つかあるのですが、それは大体、以下のような二つの内容になります。
まず第一には、とにもかくにも、そこの宗教の信者が減らないように、そうした宗教に所属した時点では、あまり知らされなかったような、いろいろな決まりや怖そうな話を、ある程度の段階から少しずつ教えるようにして、「地獄に堕ちたくないから、絶対やめない」とか、「世間の話の方が間違っている」などと信じ込ませるようにして、だんだん信者の囲い込みのようなことを始めるようになるはずであるということです。
第二には、これもよくある話なのですが、そうした宗教に所属して、何年か経ったようなある程度、ベテランになったような人達に、ちょっとした役割を与えるとか、ちょっとした特権的な待遇を与えるようにして、普通の社会では決して得られないような、そうした宗教に属するやりがいであるとか、特別なご褒美のようなものを与えて、やはり、そう簡単にはやめないように信者の囲い込みを始めるようになるはずであるということです。
そうすると、こうした経緯を何年も何十年も積み重ねるうちに、たいていの宗教というのは、普通の人々から見ると、かなり首をかしげたくなるような、かなり変わった話であるとか、異様な行動や習慣のようなものが、やがて、どんどん増えてゆくことになるのですが、ところが、ここで、もし普通の企業なら、その会社の信用を失いかねないので、即やめにするような内容であっても、宗教の場合には、なぜか、そうしたかなり変わった話や、異様な行動や習慣に、逆にものすごい権威や評価を付けたり、あるいは、その宗教独自のオリジナリティーとして、ものすごいご利益の話やプレミアム感を付けたりしてゆくことが非常に多かったのです。
このように、これはこうした宗教というものから、その最も大切な「神仏」というものをいったん除いて、取り去ってしまうような状況というものを具体的に考えてみないと、ちょっと分かりづらいのですが、実は、どんな宗教であっても極論すると、単なる一種の人間集団に過ぎないようなところがあるので、そうすると、いっけん、そうした宗教とは、最も対極にある存在であると一般に考えられているような存在である営利企業、つまり巷にあるたくさんの企業の経営と、さほど違いがないような要素が、そうした宗教というものにも、本当は、かなり色濃くあったということなのです。
Cecye(セスィエ)
2011年1月18日 9:29 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 社会、文化