それでは、本当の霊界の様子というのは、一体、どのようなものであるのか、というと、現在の時点では、大体、次のような五つのことが言えるのではないか、と私は考えております。
1、地上の世界の延長線上の存在のような「霊界」というのは全く存在していない、というのが、現在の時点においては、最も正しい霊界観である
まず第一には、これはちょっと、すぐには、そう簡単に受け入れづらいような内容なのではないか、と私は思うのですが、多くの人々からのいろいろな霊界についての報告というものを総合的に考えてみる限り、実は「霊界」と一区切りに呼べるような、まるで地上の世界のほぼ延長線上の存在のような、完全に秩序だった一つの固定的な世界というのは、どう考えてみても全く存在しないのではないか、というのが、現在の段階において、はっきりと言える最も正しい霊界観なのではないか、ということです。
これは、かなり分かりづらいと思うので、もう少し分かりやすく説明したいと思うのですが、地上の世界の人々というのは、どうしても現在、自分達が生活しているこの地上の世界の延長線のような世界のあり方として、「霊界」というものを考えようとしてしまいがちであるので、それゆえ、そうした地上の世界の延長線上のような形での「霊界」という存在なら、はっきり言って、現時点では全く存在していない、というのが、最も正しい見解になってくるのです。
それでは、人間や生物が死んだ後の「死後の世界」である「霊界」というのは、本当に全く存在しないのか、というと、それもいろいろな人々の報告から総合的に考えてみる限り、どう考えてみても人間や生物が死んだ後に行く、この地上の世界とは違った何らかの世界があるというのは、ほぼ確実に言えるのではないか、ということになってくるので、そうすると21世紀の現在の時点では、一体、どのような見解をとれば、最も正しい霊界観になるのか、というと、これに関しては、大体、次のような二つのことが言えるのではないか、ということです。
霊界とは、時間の観念が全くない世界であると同時に、その人の想念のあり様によって、その人自身や周りの世界が、幾らでも自由に変化するような非常に不思議な世界である
まず第一には、これはたくさんの人々の証言から、ほぼ確実に言えることなのではないか、と私は思うのですが、とにもかくにも肉体的に死んだ後の死後の世界は、地上の世界のような「時間」の観念というものが全くない世界であるということと、それから第二には、これも多くの人々の証言から、ほぼ確実に言えることなのですが、そうした死後の世界では、どうもその人の考える内容、いわゆる、その人の想念のあり様によって、どうにでも簡単に変化してしまうような、かなり不安定な世界、というか、言い方を変えると非常に自由自在な世界らしいということです。
このように現在の時点で、そうした死後の世界である霊界に関して、ほぼ明らかに言えることは、そうした「霊界」と呼ばれる世界が、まず第一には、「時間」という観念が非常に希薄な、ほぼタイムレスな世界であるということと、第二には、その人の思念の自由によって、どうにでもその人自身や、その人の周りの世界が、ころころと自由自在に変化してしまうような、それぞれの人間や生物の思念を中心とした世界であるということなのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)
2010年12月28日 9:26 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳