たとえ宗教であっても、あまりに強い信念を持ちすぎると、本当の神や仏の考えが分からなくなってしまうばかりか、自分の霊体が低次元化して、低い霊界(幽界)の中から出られなくなってしまうことがあるので、注意が必要である
ここで、これまで書いたことをもう一度、簡単に要約すると、たとえ、どんなに素晴らしいと言われるような宗教であったとしても、「神や仏は絶対、こういうものだ」などと、あまりにも強く決めつけるような信念を持ち過ぎていると、結局、本当の神や仏の存在や、あるいは、神や仏の本当の気持ちや考えというものが全く、よく分からなくなってしまうということなのです。
それともう一つは、よほどの強い必要性を感じた時以外には、自分自身が特段、強く望んでいるわけでもないような、他の人々から教えられたイメージや呪文のようなものを強く念じ続けるようなことをしていると、それは結局、その人の周りに、その人独自の非常に強力な信念の世界、というか、非常に硬いイメージのフィールドを張り巡らすことになってしまうので、その結果、そうした強いイメージや呪文を念じ続けるようなことをしている人には、そうした真実の神や仏からの声が全く聞こえなくなるばかりか、もし、そうした状態で肉体的に死んでしまった場合には、死後の世界でもそうした強い信念の世界が、その人の周りに物質世界の状態とほとんど同じような状態で、そのまま形作られることになってしまうので、たいてい死後、数十年でも数百年でも、ほぼそのままの状態で、その宗教独自、というか、その人独自の変な霊的世界(一種の宗教的な仮想世界のような領域)に閉じ込められることになってしまうのです。
ですから実は長い間、いろいろな宗教によって教えられていたような霊的世界の様子というものを、あまりにも強く信じ込むようなことをしていると、地上の世界で生きている間ばかりでなく、肉体の死後においても、本当の霊的世界とは全く違った偽りの霊的世界、というか、はっきり言うと、その人自身の非常に強力な信念の力、というか、想念の力によって生み出された特殊な想念領域の霊的世界(昔は、よく「幽界」と言っていましたが)の中に、非常に長い期間に渡って閉じ込められることになってしまうので、これには、非常に注意が必要であるということなのです。
このような二つの理由から、私は、これまで多くの宗教で説かれてきた死後の世界の描写、つまり霊界の様子というのは、かなり怪しい、というよりも、はっきり言うと、ほとんど嘘か、インチキのような内容だったのではないか、というように率直に考えています。
Cecye(セスィエ)
2010年12月26日 9:24 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳