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この世界は、空であると同時に、この宇宙を満たしている莫大なエネルギーの海の中に投影された一種の仮想現実のような世界になっている

 今回から4回に分けて、私たちを取り囲んでいる物質世界の本質、及び、その未来について、述べたいと思います。

 

 仏教では、「この世界の本質が空である」、ということを非常に重要な教えとして説いているわけなのですが、実際、現在、私達を取り囲んでいるこの物質世界の本質というものも、その最小単位とも言えるような素粒子のレベル、つまり、私たちの身の回りの物質を形作っている原子を構成している最小の存在レベルになってくると、もはや実際に存在しているのか、それとも単なるエネルギーが存在しているだけなのか、現代の科学でも、実際よく分からなくなってくるようなところがある、ということなのです。

 それは、一体なぜなのか、というと、これは現代よりも科学の進んだもう少し先の未来になると、さらにもっとはっきりと科学的にもよく分かるようになるはずの内容なのですが、要は、現在、私達の身の周りに確かに存在していると感じられるようなこの物質世界というのは、そうした素粒子のレベルで見る限り、実は、せいぜい数種類程度の宇宙の根源的なエネルギーが、何らかの力によって、一時的に物質のような形態をとっているに過ぎないということが、やがて、明らかな科学的な事実として、はっきりわかるようになる、ということなのです。

 これは、これまで宗教や精神世界で何度も説かれてきた教え、つまり、「この世界というのは、神(仏)が思い描いた単なる夢のような世界に過ぎない」、とか、「この世界というのは、私たち一人一人の人間が信じたり、思い描いた通りに、すべてが忠実に実現してゆく世界である」、というような教えと全く一致した科学の世界に、やがて、私達の科学の世界が変わってゆく、ということを意味しているのですが、このように、もう少し先の未来の時代においては、これまで宗教や精神世界で扱われていたような内容と科学の世界で扱われていたような内容が、かなり大きな歩み寄りを見せるようになってゆき、そして、今述べたような事実、つまり、現在、私達を取り囲んでいるこの物質世界というのは、そんなにガッチリとした固い物質のような素材でできているのではなくて、その元々の根源的な本質まで突き詰めてゆくと、本当はあるのだか、ないのだか、はっきり分からないような非常に漠然とした、ほとんど空っぽの世界であるということが、はっきりわかるようになる、ということと、それから、もう一つは、そうした非常に漠然とした世界であるにも関わらず、この物質世界というのは、すべての生命や存在の源となるような何らかの非常に莫大なエネルギー(エーテルとも言いますが)の海の中に、人間や生物などのさまざまな生命存在達が発した精神エネルギーによって投影されている、まるで一種の蜃気楼か、仮想現実のような世界に過ぎない、ということが、やがて、はっきりとした科学的な事実として明らかになってくるのではないか、ということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2010年8月3日 10:00 PM, 時間と空間の秘密 / 科学、テクノロジー



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