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現代の民主主義の問題点と、その解決策について Part 39

2、たとえ野党の政治家であったとしても、できれば、実際の政府や議会の運営での実務に少しでも加わって、より政治の実務に通じたプロフェッショナルの政治家になっていった方がよいのではないだろうか

 二つめは、これは、もう少し難しい話になってくるかもしれないのですが、一般に政治の世界では、実際に政府の運営に関わっている与党の立場の政治家と、議会やメディアなどでは、様々な発言をして注目を浴びているかもしれないけれども、そうした政府の運営には直接関わっていない野党的な立場の政治家がいるわけです。

 それで喩えとしては、少し厳しい話になるかもしれないのですが、これはみなさんの家族関係などを考えてみると非常にわかりやすいと思うのですが、例えば、家族の中で子供が、どこかに遊びに行きたいとか、何かやってみたいなどと言ったとします。

 そうすると親の立場としては、そうした内容について、少し専門的に調べてみたり、お金や、親や子供の都合などについても、よく検討した上で、「それは良さそうだから、少し試しにやってみようか」などと言ったり、あるいは、逆に「それは今の君の年齢や体力だと難しいだから、もっと気軽にできるものからトライしてみた方がいいんじゃないか」「うちの家計だと、そんなお金のかかることは無理だから、もっとお金のかからない、低予算でできることにしよう」などというように、その家庭全体に対して、ある程度きっちりと責任を持った形で判断してゆくことになるわけです。

※逆に言うと、もし子供も、そうした家の都合や経済力などもよくわかった状況になっている場合には、すぐに喧嘩などにはならずに、「それじゃあ、こうすれば、親の手間もかからないし、お金もあまりかからないし、特に危険もないから大丈夫だよね」「こうやってやれば、何も問題ないよね」などというように、わりとスムーズに物事が進むようになる可能性が高くなってくるわけです。

 

 それで、そうした際に子供の立場としても、ある程度自分自身の置かれた状況や、家庭の都合や経済力などがわかると、そうした話に対して、ある程度納得して、素直に受け入れてゆくしかないように思われるのですが(それでも、いろいろ努力したり、工夫したりして、何らかのことにチャレンジしてゆくこともあるかもしれないのですが・・・)、要するに、こうした喩えで何が言いたいのか、というと、ある程度、自由に意見が発表できる議会の議員の立場と違って、実際の政府の運営に関わるようになると、そうしたそれぞれの家庭の置かれた状況と非常によく似た状況になることがあるということなのです。

 

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2025年9月10日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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