二つめは、食料の自給率が低かったり、石油や鉱物資源があるわけでもなく、また、あまり工業製品などの輸出もなかったりするのですが、例えば、金融やインターネットやソフトウエアや、コンテンツ産業などで稼いでいるような国について、考えてみたいと思います。
こうした国の場合、たいてい、ずっと貿易収支は赤字になっているのですが、しかし、それ以外のサービス収支や所得収支などで黒字になっていて、また食料や資源、エネルギーなどの面においても、特に安全保障上、それほど問題ない場合には、全体の収支(経常収支)としては、黒字になっているので、国家や国民の営みとしては、それほど問題がないということが言えるようです。
※現在の日本は、アメリカに対しては、貿易黒字になっているのですが、総合的には貿易赤字になっていて(サービス収支も赤字)、企業の海外進出による投資などの収益で、何とか所得収支が黒字の国に変わってきているようです。
※それから、それぞれの国の歴史や、国民性によって、他の国の人々には少しわかりづらい、その国独特の性質ができることがあるようです。例えば、アメリカ人の人々から見ると、食料や資源、エネルギーは豊富にあるので、世界中の人々も同じようにそうしたものなのではないか、などと考えることが多いようなのですが、ところが国によっては、昔、食糧危機やエネルギー危機があったり、経済危機や過酷なインフレが起きたり、また、とんでもない戦争の加害や被害があったような国民的な経験があると、そうしたことに関しては、かなり神経質に反応してくることも多いようです(私も子供の頃、昔は戦争や生活難や食糧難が大変だった、とよく聞かされたものです)。
Cecye(セスィエ)
2025年5月1日 9:04 PM, 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済