つまり、かなり単純に言い切ってしまうと、野党の議員であれば、国会で、だいたい半年ぐらい働けば、後は地元で、次の選挙のための様々な活動を行うことができるのですが、それが与党の議員になると、そうした国会での仕事の他に年間を通して、ずっと様々な省庁での仕事をこなし続けてゆかなくてはならなくなってしまうので、どうしても地元の選挙地盤での様々な活動のために秘書や事務所などの費用として、非常にたくさんのお金がかかるようになってしまっていたのではないか、ということなのです(地元の選挙区にしょっちゅう帰っている大臣なんて、あまり聞いたことがないので・・・)。
ところが多くの人々が単純に想像している以上に、政治家の人々にたくさんの政治資金が集まっていることがマスコミや世間の人々に知れてしまうと、これまでの経緯から、すぐに「政治にお金がかかりすぎている」「政治家は腐敗しているのではないか」「とんでもない金権政治だ」などと批判されることが多かったので、そうした事情をあまり表には、はっきり説明しづらい状況になってしまっていたのではないか、と思われます。
それで現在の日本の政治の世界では、政治献金の規制をうまくくぐり抜けるような形で、支持者の人々と親しく交流したり、そうした政治活動のために必要なお金を、できるだけ、たくさん確実に集めるための「政治資金パーティー」が開かれていたようです(こうした政治資金パーティー自体は、民主政治のあり方としては、特に問題ないのではないか、と思われます)。
ところが特に政治家になったばかりの人は、そうした政治活動のためのお金にかなり困っていたようなので、少し前の報道のように有力な政治家のパーティーから、ある程度お金を融通してあげるような苦肉の策を取らざるをえないような状況になってしまっていたようです。
Cecye(セスィエ)