※国会の議員の仕事と、首相や大臣などの行政の仕事の違いについて
前にも述べましたが、日本のような議院内閣制の政治システムの国の場合、だいたいの人は、国会(議会)の議員の仕事と、首相や大臣などが行なっている行政の仕事が、すぐに混同されて、よくわからなくなってしまっていることが多いようです(参考)。
そうすると例えば、野党やマスコミの人々が、首相や大臣といった実際の行政の仕事に携わっている人々に批判や追求を行った際に、「それは言葉では、とても良さそうに聞こえるんだけど、実際の行政でやったら、大混乱してしまうよ」「それは確かに傍目には、無駄なバカなことみたいに感じられるかもしれないけれど、実際に行政の仕事をやってみるとわかるけど、とんでもない不正や間違いをする人間がいることもあるので、今のところ、どうしてもそういうやり方になってしまうんだよ」「確かに一見、それは今すぐ何かした方がいいように見えるかもしれないけれど、実際に細かく調べるとよくわかるんだけど、慌てて対応してしまうと、その後、かえって大混乱してしまうかもしれないので、残念ながら今のところ、ちょっと保留になってしまっているんだよ」などというような内容のものも、結構たくさんあったりするようなのです。
ですので、そうしたケースの問題の場合、例えば、選挙で与党が大敗して、それまで野党だった政党に政権交代したとしても、しばらく経つと、以前に与党だった政党の政治の時代とほとんど同じような問題を抱えるようになってしまうことも、結構たくさんあるようです。
もちろん、そのようにして、新しく政権を担うようになった政党の政治家が、より良い政治を実現してゆけるようなケースも、たくさんあるとは思うのですが、ここで言いたいのはそういうことではなくて、現在、野党の政治家が散々批判しているにも関わらず、与党の政治家が、なかなか首を縦に振らないような内容に関しては、ひょっとするとその後、もし野党の政治家が政権交代して、いざ行政の仕事に直接関わるようになったとしても、結局、しばらく経つと以前とほぼ同じようなやり方に戻ってしまうようなことになったり、さらには以前に野党だった政治家の人々が散々批判して、改革させた新しい制度によって、かえって、うまく政治の舵取りができずに大変な事態に陥ってしまう可能性もある、ということは、民主主義国の国民としては、ある程度知っておいた方がよいのかもしれません。
Cecye(セスィエ)
2024年6月18日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済