前回の内容の続きはあるのですが、ここでは、少しだけ政治家の活動資金や収入や待遇などについて、述べてみたいと思います。
現代の日本の世間の様子を見ていると、「たくさんお金がかかる政治はいけない」「政治にお金はかからなければ、かからないほどよい」というような風潮が強いように見受けられます。
しかし先ほども述べたように基本的に政治の世界は、非常にたくさんの人々の生活に関わるような、かなり大きな金額のお金を動かす仕事であるので、そうした政治の仕事に関わる政治家には、そうした巨額のお金を上手に動かして、できるだけ良い成果を上げてゆくためのきっちりした調査や計画や管理や運営(経営)ができるだけの十分な時間や権限や能力的な高さや、また、それに見合うだけの十分な活動費や収入が得られるようにしておくのは、ある意味、当たり前のことなのではないか、というように感じています。
それというのは例えば、国政において、数百億円を使って、できるだけ多くの国民に最もよい恩恵をもたらせるような何らかの活動を行おうとしたとします。
そうした際に理想的には、様々な社会的な問題や、その解決策に非常に精通している政治家や、悪事に手を染めない、きっちりした倫理観のある政治家や、国民にわかりやすい説明をしてくれる広報能力の高い政治家や、アイデアが豊富で政治的な手腕や、経営的な手腕に優れた政治家が、そうした政治的な仕事をしっかりこなしていってくれるのが最もよいのではないか(他にも、いろいろな理想はあるのでしょうが・・・)、と思われます。
ところが、そうした際に例えば、事情をよく知りもしないのに口だけ出してくる政治家や、次の選挙のための金策ばかり考えていなくてならない政治家や、他の業界ではとても有名であっても、政治の世界のやり方をほとんど知らずに大きな声で非難ばかりしてくる政治家や、人の使い方やお金の運用といった経営のことをあまり知らない政治家ばかりが、政治の世界を牛耳るようになってしまうと、結局、政治の世界が非常に大混乱して、何も進まなくなってしまったり、さらに場合によっては、その後、様々な政治的な事業が大失敗してしまったり、大きくお金だけを失うような状況になってしまうことも十分あり得るわけです。
ですので、そうしたかなり巨額のお金を動かす政治家の仕事に、できるだけ能力的に高い人に就いてもらい、できるだけ最高の成果を上げてもらえるようにするためには、普通の人々の立場から見ると、いろいろ嫉妬したくなったり、批判したくなるような気持ちもわからなくはないのですが、そうした政治家の仕事をするために、ある程度十分な政治活動のためのお金や、様々な手当や権限や時間を与えるようにしておくことは、結局、大多数の国民の利益にもなるのではないか、というように私は考えております。
Cecye(セスィエ)
2024年6月12日 9:03 PM, おすすめ記事 / 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済