それでは、こうした観点から見てゆくと、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、確かに昔の時代と比べると現在の世界は、非常にたくさんの情報が入ってくるようになってきたのですが、しかし、そうすると昔の人々のような感覚で、何でもパッと見聞きしただけで、「ああ、これは、こういうものなのか」「ああ、あの人達は、ああいう人達なのか」などというように物事を、あまりにも短絡的に単純に判断しすぎていると、ひょっとすると、そうした情報を知れば知るほど、現在の世界に対して、間違った認識を持ってしまう可能性があるかもしれないということなのです。
それゆえ、できれば、自分がとても大事であると思われた情報に関しては、何でも単純にすぐにすべてわかったような態度はとらずに、少し時間をとって、再度、冷静に情報を集め直してみたり、少し専門的な知識を学び直してみたり、実際に見聞きしたり、少し経験を積んでみたりして、その上で、そうした情報が本当に正しいのかどうか、しっかり判断し直すようにしたり、さらには、そうした情報に基づいて、何らかのアクションをするのかしないのか、また、いったい、どのような行動をするのが最も正しいと思われるのか、などというようなことを、一つ一つ丁寧に、かなり慎重に判断してゆくことが、とても大事なのではないか、というように思われます。
Cecye(セスィエ)