そうすると現在の世界では、多くの人々が、毎日の普通の学業や仕事や生活を送る中においても、例えば、「これは今までとても良いことだと思っていたんだけど、この前見た外国の人々の様子から考えると、なんか、それほど良いわけでもないのかもしれないな・・・」「この前、テレビで見たような自由で豊かな国に自分の国もしてみたい」「自分は毎日楽しい生活をしていれば、それで良いと思っていたんだけど、この前、ものすごく大変な生活をしている外国の人々の様子を見てから、何となく罪悪感を感じるようになって、ああいう人達のために何かできないかと考えるようになってしまった・・・」「これまでずっと自分の国は、ものすごく豊かな国だと思っていたのだが、自分の国にも大変な生活をしているとても貧しい人々がいることを知ってから、あまりそう思えなくなってきてしまった」、あるいは、「今の生活はとんでもなくひどいものだと思っていたが、世の中には、もっと大変なひどい生活をしている人々がいることを知ってから、少し感覚が変わってきた」などというように感じたり、考えたりすることが、だんだん増えてきているようなところがあるわけです。
つまり現在の世界では、多くの人々が、そうした様々な国々や地方の様子を見聞きすることによって、これまでは、ごくごく普通に当たり前のように感じたり、考えたりしてきたことについても、「世の中には、もっと良いものがあるらしい」「いや、世界には、もっとひどい話もあるようだ・・・」「ひょっとしたら、これはもっと良い状況に変えられるのではないか？」「いや、これはもっとひどい状況になることもあるかもしれないので、まだ現在の状況で満足していた方が良さそうだな・・・」などというように、これまでとは、かなり違った感覚や思考を持つようになってきているのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2023年2月24日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済
