ここでは、ほんの少しだけ、第二次世界大戦当時のソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)と、当時のソ連の独裁的指導者、ヨシフ・スターリンについて、述べてみたいと思います。
1、第二次世界大戦当時のソ連とスターリンについて
ロシアでは、当時のソ連の、特に1941年から1945年までの間のナチス・ドイツとの戦争を「大祖国戦争」と呼んでいて、当時のソ連側で約2700万人、ドイツ側で約1000万人もの犠牲者を出すような、かなり大変な戦禍に見舞われながらも、最終的にソ連が勝利した戦争ということになっていて、そして、当時のソ連の指導者、ヨシフ・スターリンは、主要な連合国の一員として、この大祖国戦争を勝利に導いた偉大な英雄のような扱いになっているようです。
※戦時中の死傷者の人数については、国によって、主張が違っていたり、また時代によって、公表されている人数が増えたり減ったりすることがあるようなので、正確な人数は、よくわからないようなところもあるようです。
しかし戦後の日本では、西側の陣営に取り込まれたこともありますが、当時のソ連において、数百万ものたくさんの無実の人々が粛清されて、死刑になったり、強制収容所に送られたことや、また当時の大日本帝国がソ連と結んでいた「日ソ中立条約」を突然破棄して、当時の日本の政府がポツダム宣言を受け入れて、連合国に降伏した後になっても、当時の日本の領土に侵攻し続けて、ソ連の領土に組み入れていったことや、さらには敗戦後も約57〜70万人もの日本人を強制労働させた(シベリア抑留)ことなどから、当時のソ連やスターリンへのイメージは、かなり悪いようです。
ここでは、そうしたことは、いったん置いておいて、もう少し冷静に、特に第二次世界大戦当時のソ連と、当時のスターリンについて、考えてみたいと思います。
Cecye(セスィエ)