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現在、人類が世界の分断や対立を乗り越えてゆくために必要な知恵について Part 16

 それでは、こうした人間どうしの対立関係が起きている場合には、いったい、どのように解決してゆけばよいのか、というと、だいたい次のようなことが言えます。

 まずは、かなり荒れた闘争状態になっている場合には、いったん、そうした怒り狂った興奮した心身の状態を鎮めて、双方の間で、「これについては、自分達はこう思っているが、あなた方は、どう思っているのか?」「その理由や根拠は何なのか?」「自分達は、これはとてつもなく理不尽な行為だと感じているのだが、あなた方は、いったい、どう考えているのか?」などというように、お互いの理解や認識が、非常に大きく食い違っているような内容に関しては、そのそもそもの話し合いの前提、つまり実際の物事の状況や、これまでの経緯や、それから、そうした物事についてのお互いの感じ方や考え方などの確認を一つ一つ、ある程度、きっちりとし直してゆくことが、とても大切になります。

 その上で、「自分達の側として、また相手の側として、どうしても譲れない重要なポイントは何なのか」、それから「自分達の側として、また相手の側として、いったい、どのような状況になれば、ある程度、しっかり納得できるようになるのか?」などというようなことを、お互いに、まずはそもそもの話し合いの前提である実際の物事の状況や、これまでの経緯や、それから、そうした物事についてのお互いの感じ方や考え方などの確認を、自分達の意見を述べたり、また相手の人々の意見を聞いたりしながら、一つ一つ、ある程度、きっちり明確にしてゆくことが、とても大事になるのではないか、ということなのです。

 そうしないと、場合によっては、その場その場の感情的な言い返しや、単なる思い込みに基づく言葉の応酬が、ずっと続いてゆくようになって、「あなた達は、この前、こう言ったではないか」「いや、そんな話は聞いてない」とか、「確かこういう話でしたよね」「いや、本当はこういう話だったんだ」などというような感じで、いつまで経っても話が平行線になったまま、お互いにすごい剣幕で感情をぶつけ合ったり、ずっと暴力行為が止まらないような状況になってしまうこともあるようです。

 それゆえ、そうした際には、まずは、そもそもの話し合いの前提である実際の物事の状況や、これまでの経緯や、そうした物事についてのお互いの感じ方や考え方などについて、必要であれば、そうした話し合いの記録をしっかり録ったり、また外部の人々と一緒に確認したり、外部の人々にも公開したりするような形で、一つ一つ、丁寧にしっかり確認し直しながら、お互いの話し合いの合意点を探し合ってゆくことが、とても大事になるのではないか、というように思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2022年6月7日 9:04 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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