それから四つめは、こうした霊的、異次元的な意識の集合体が、たくさんの人々に非常に大きな影響を及ぼすようになった社会の特徴としては、たいてい非常に強い権力を持った一群の人々が、いろいろな意見を言ったり、命令したりするたびに、非常に大勢の人々が、そうした人々の意見や命令にとても従順に従うようになる一方で、そうした人々の意見や命令に、そう単純には同意できないような人々は、様々な形で反対の立場をとるか、あるいは、強い権力によって、様々な手段で抑え込まれるような状況になってしまうことが多いようです。
それで、ここからが、ちょっと難しい問題になってくるのですが、そうした形で、かなり強いリーダーシップの下で、非常に大勢の人々が、ほとんど何の反対の立場をとることもできずに様々な行動をしなくてはならないような状況になった場合、そうした非常に大勢の人々がやっていることが、本当に正しかったかどうかというのは、ある程度の時間が経った段階にならないと、なかなか、よくわからないことが多いようなのです。
ところが、はっきり言ってしまうと、もし、そうした強いリーダーシップの下で、ほとんど誰も何の反対的な立場もとることができずにやっていたことが、後でとんでもない間違いや失敗であるとわかった場合、そう簡単に数ヶ月、数年程度の時間では、なかなか取り返しがつかないほどの大変な間違いや失敗として、多くの人々の評価を受けたり、後世に記憶されるようになることも非常に多いようなのです。
そうすると、こうした大変な状況を、どうすれば避けることができるのか、というと、これは一般に「言論の自由」や「表現の自由」と呼ばれているような内容になるのですが、要するにここで大事なのは、そうした際に強い権力を持った人々に対して、反対の立場をとっているような人々がいたとしても、そうした人々が、実際の事実に基づいた意見を言っていて、また単に反対のための反対意見を、感情的に述べているのでもなく、それから、その社会の権威を、何の根拠もなく侮辱したり、反社会的な行為を煽っているわけでもない場合には、そうした人々にある程度、きっちりした言論の自由や表現の自由を保障しておくことが、かえって、そうした権力の正当性や、社会の安定性や持続性を高めるために、とても大事になるのではないか、というように思われます。
「現在、人類が世界の分断や対立を乗り越えてゆくために必要な知恵について」の文章に続く・・・
Cecye(セスィエ)
2022年5月4日 10:07 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事