ところが、それでも多くの人々の不満が解消されないだけでなく、その後、さらに多くの人々が、毎日の生活にも事欠くような大変な状況がずっと続くようになっていってしまった場合には、歴史的には、たいてい、あちこちで集団的な抗議活動のようなものが止まらなくなっていったり、さらには武器を手に取って、反乱を企てるような人々が、次々と現れるようになってゆくことが多かったようです。
その後、そうした反乱が成功した場合、昔は新しい皇帝や国王や貴族が、新しい政治体制を敷くようになることが多かったのですが、近現代に入ると公正な選挙によって、多くの国民の中から代表的な人物や集団を選んで、大統領や首相や大臣や長官のような政治の長や、議会の議員に就いてもらうことで、全く新しい国の体制にしてゆくことが多くなっていったようです。
ところが、たいてい、そうした政治的な大変化の過程では、多くの人々が、時の政府の弾圧や社会の大混乱に巻き込まれて、大変不幸な目に遭ったり、また政府の側の人々も、結果的に大変不幸な目に遭うことが多かったようなので、近現代に入り、民主主義の時代になると、それまでの時代には、普通の民衆に対して、かなり強大だった政府の権力を、様々な方法で制限してゆくと共に、それぞれの人の自由や人権を認めて、多くの人々の政治的な意思が、できるだけ、そのままの形で政治の世界に反映されてゆきやすいような政治のあり方に大きく変えてゆくようになってゆきました。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
