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政治問題と社会問題の違いについて Part 25

 それというのは、先ほどから何度も述べているように民主主義国の場合、その時々の状況としては、かなり最善の政治的な判断や行動を取り続けているような政府に対しても、時折、多くの人々が、その時々の社会の状況にすっかり嫌気がさして、一挙に不支持の人々が増えて、政権が交代してしまうことがあるからです。

 ところが、そうした形で、この前まで野党であった政治家や政党が、突然、与党になった場合、そうした政治家や政党は、ただでさえ与党的な、かなりきっちりと責任を持った形での政権運営に慣れていないだけでなく、たいてい以前の政権が行なっていた、その時点において、最も優先して取り組まなくてはならないような政治課題をすべて否定したり、後回しにしたりして、その政権独自のカラーを前面に押し出そうとすることが多いので、結局、多くの人々の単純な希望とは裏腹に(何か、パッと一挙にすべてが良くなってゆくような感覚でしょうか・・・)、政治的な混乱や空白が、数ヶ月と言わず、数年、場合によっては、十年以上に渡って、続くような事態になってしまうことも多いようなのです。

 その後、そうした政治家や政党がいろいろ学習して、わりときっちりした政権運営が行えるような政治家や政党に成長してゆければよいのですが、ここで問題なのは、そうした政党は、そうした革新的な政治が良いことを過大にアピールしたり、また場合によっては、国民教育のレベルにまで深く落とし込んでゆくことがあるので、そうすると、しばらく時間が過ぎると、今度はそうした政権もまた、ダメな保守政権のように見なされて、再び似たような政治的な革新運動が起きたり、同じような政治的な混乱や空白が、何度も何度も起き続けてゆくようになることもあるようなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2022年3月16日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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