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政治問題と社会問題の違いについて Part 26

 それで、もっと大変なケースとしては、そうした民主主義の国々の政治や社会の混乱や停滞が、世界レベルで同時にたくさん起きてしまった場合には、そうした民主主義の国々の混乱や停滞をよそめに、民主的な統治をしていない独裁制や全体主義の国々が、相対的に大きく力をつけてゆくようになることがあるのですが、ところがその後、結局、そうした国々も政治や外交や経済などが大きく行き詰まり、無謀な戦争に走るような歴史の営みが、人類の歴史では、これまで何度も起きています。

 さらには、そうした形で民主主義の国々の間で、政治や経済や外交などが大きく行き詰まるようになると、そうした問題を、短期間で一挙に解決するには、権力の集中が一番なので、結局、いつの間にか、かなり独裁的なリーダーが登場するようになったり、あるいは、突然、軍事的なクーデターが勃発したりして、国の権力をすっかり牛耳られるようになって、多くの人々が、非常に不自由な生活を強いられるようなこともあるわけです。

 

 このように現在の世界を見ていると、非常に多くの人々は、民主主義の制度にさえしておけば、国民はそれほど努力したり、考えたりしなくても、何もかもうまくいくような感覚を持ちがちなところがあるようなのですが、ところが、先ほどから何度も述べてきているように現在の人類、あるいは、その国の国民の知恵や力では、そう簡単には、なかなか、うまく解決できないような、かなり大変な社会的な問題に直面した際には、あまりにも単純にその時々の気分や感情で政治家や政党を選んだりせずに、かなり長期的な視野に立って、その時々において、最も正しい、あるいは、その国の国民にとって、最も良い政治運営をしてくれるような政治家や政党に多くの国民がしっかり投票して、そうした政治家や政党の仕事をしっかり支えてゆくことが、現在のような民主主義の政治体制を末長く続けてゆくためには、一人一人の国民の立場としては、とても大事なことになるのではないか、というように思われます。

 

Cecye(セスィエ)

2022年3月17日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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