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政治問題と社会問題の違いについて Part 23

 つまり議会の野党の立場であれば、その時々の政府の間違いや失敗を見つけて、大きな声で、さもそれが大問題であるかのように大騒ぎしていれば、政治家としての仕事を、しっかりやっているように見えたかもしれないのですが、ところが、先ほどから述べているように実際の政府の仕事というのは、憲法や法律や、国家的な目標や、国民の利益や、政治的な公約などに基づいて、政治家のリーダーシップの下で、様々な省庁の専門のプロフェッショナルの人々の集団をうまくまとめて、一つ一つの行政の仕事をしっかりこなしてゆくと共に、議会の政治家の人々や、様々な省庁や外部の人々ともうまく調整したり、また内部の間違いや不正も起きないように、きっちり運営して、成果を上げ続けてゆくような、言ってみれば、かなり大きな規模の巨大企業の運営をしてゆくようなところがあるので、一見、同じように混同しがちな立法府の議会の政治家の立場と、行政府の政治家の立場では、結構大きな違いがあるものなのです。

 それゆえ、そうした一つ一つの政府の仕事に対して、わりと真剣にきっちり向き合っているような健全かつ有能な人々が多い野党であれば、それほど大きな問題は起きにくいのかもしれないのですが、そうではなく、そうした責任ある行政府の運営には、あまり興味がなく、ほんの些細な政府の問題点を見つけては、大きな声で大騒ぎして、問い詰めているだけの、いわゆる無責任野党のような立場をとっている政治家や政党の場合には、そうした政治家や政党を、あまりにも簡単に信頼して、政権交代させてしまうと、いつまで経っても調子のよい発言や言い訳ばかりで、全く期待に答えてもらえないどころか、だんだん時間と共に国内の問題も、国外の問題も大変になってゆき、国民生活に大きな支障が出るような社会の状況になることもあるので、非常に注意が必要なのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2022年2月23日 9:03 PM, 政治 / 社会、文化



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