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政治問題と社会問題の違いについて Part 10

 それで、ここからが問題なのですが、政府の仕事を簡単に分類すると、政府の仕事として、これまでずっとやってきているので、「こういう政府の仕事には、だいたい、これくらいのお金がかかる」などというように、もうすでに、かなり正確なお金の支出額がわかっているような政府の仕事と、そうではなく、現在、新しく起き始めた問題への対策や、また、将来起きるかもしれない問題のための事前準備や、さらには将来の国民のさらなる健康や安全や繁栄のための事前準備として、「おそらく、こういう政府の仕事には、これくらいのお金を使えばよいのではないか」などというように、はっきり言ってしまうと、現在起きている新しい状況や、将来の予測から、とりあえず大まかな予算を決めて、行ってゆくような政府の仕事の大きく二つの種類の政府の仕事があるのではないか、と思われます。

 おそらく現在行なっている政府の仕事については、現在の実際の状況を事細かに調べてゆけば、「これは、とても有意義に使われているが、これは無駄や不正に当たるのではないか」などというように、わりと明確に客観的な評価は下しやすいのではないか、と思われます。

 ところが、現在起きている新しい問題への対策や、将来起きるかもしれない問題や、将来の国民のさらなる健康や安全や繁栄を目指した事前準備のための政府の仕事については、これは、誰も責任がとれないような内容になるので、はっきり言うことは少ないのですが、「将来、何も大きな被害が起きないのが一番よいのだが、万が一、大変な事態が起きると、国民の命や財産に直接大きく関わるような非常に大事なことなので、常に政府としては、将来のいろいろな大変な事態が起きた時のために、結構大きな金額になるのだが、これくらいのいろいろな準備をしておかないといけないだろう」とか、また、「これは、その時には、大勢の人の命に関わるような絶対に重要なことだと考えて、たくさんのお金をつぎ込んでやったのだが、その後、状況が大きく変わってしまったために、結果としては、結構無駄になってしまったかもしれないな・・・」とか、あるいは、「何十年か経った後になってみても、あの事業は、ものすごく良い投資になり、国民を大きく豊かにしたと思うが、この事業は、その頃には、かなり期待していたのだが、結局、全然うまくいかなかったな・・・」などというように、おそらく、その時点の政府としては、最善のお金の使い道であると考えたのだが、結局、ある程度、時間が経っても、それほど有効に使われなかったものもあれば(使われる前に期限切れになった災害用の備蓄品など)、あるいは、その後、最初の予想以上に大変な事態になったために、その時の準備では全く対応できずに、再び、もっとたくさんのお金をつぎ込まなくてはいけないような状況になることもあるので、はっきり言ってしまうと、こうしたお金の使い道に関しては、どんな人であっても、ある程度の期間が過ぎた後にならないと、それが良いお金の使い道だったのか、それとも無駄な悪いお金の使い道だったのか、ということが、なかなか、よくわからないようなものも、結構たくさんあるものなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年11月22日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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