②釈迦の魂のグループからの生まれ変わりと、永遠の悟りの存在としての仏陀について
二つめは、それでは、釈迦の魂は、その後、もう一切地上の世界には生まれてきていないのか、というと、そうでもなくて、これは大昔から様々な霊的な能力のある人々が確認してきた内容だと思うのですが、魂というのは、ただ一つだけで存在しているのではなくて、たいてい、どの魂も、非常にたくさんの様々な人間や動植物としての人生を経てきた、霊的なグループを構成していることが多いので、要するに釈迦自身の魂は、この物質世界には、もう二度と生まれ変わって来ないとしても、釈迦が所属している、ほぼ神仏の集合体と言ってもよいような魂のグループからは、釈迦の人生以前にも、また釈迦の人生以後にも、何度も何度も世界中の様々な国や地域に生まれてきては、非常に尊い霊的な活動に携わっていったことが、たくさんあったようなのです。
こうした霊的な背景もあったので、特に後の大乗仏教の教えでは、「本当は、お釈迦様は、お釈迦様として生まれる以前から、何度も仏のような尊い人生を歩まれてきたのであり、また、お釈迦様として悟りを開かれた後も、何度も仏としての尊い人生を歩まれているような、久遠の悟りを開かれた偉大な仏陀だったのだ」とか、「お釈迦様の魂の大元は、本当は、もっと偉大な毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)や阿弥陀如来(あみだにょらい)だったのだ」とか、「仏陀は一人だけおられるのではなく、この宇宙には、四方八方のあらゆる方角や国土に、素晴らしい仏がおられるのだ」などというような大乗仏教の思想として、受け入れられていったようです。
Cecye(セスィエ)
2021年5月10日 9:10 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 仏教 / 宗教、道徳