③無限の幸福や成功や繁栄を呼び寄せるための「無限幸運与え教」や「幸福や成功や繁栄呼び込み教」のような宗教形態
第三には、これも、現在の地上の世界では、非常に多い宗教形態になるのですが、「とにかく、幸運や成功や繁栄が舞い降りてくる」、とか、「ものすごいツキが舞い込んでくる」、というような、いわゆる、「無限幸運与え教」、とか、「幸福や成功や繁栄呼び込み教」のような宗教形態があります（最近だと、宗教とは呼べないものも、非常に多いですが・・・）。
これは、言ってみれば、霊界の「福の神」や「繁栄の神」に該当するような、霊的存在達の間接的な守護による、かなり自分の努力主体の成功思想のようなものになるのではないか、と思われるのですが、こうした幸運を求めるタイプの霊的思想の場合、その人本人の、それ相応の正当な努力を伴っているなら、それは、非常に良いものである、ということになるのですが、もし、そうではなく、棚からぼたもち方式の、他力本願的なものである場合には、正直言って、「そんな人並みの努力もしないで、普通の人以上の成功をするために、神仏を頼ろうとしても、ちょっと無理なのではないか」、というように思われます。
④死後の天国行きや極楽往生をお願いするための「来世天国教」や「極楽往生教」のような宗教形態
第四には、これも、よくある宗教形態になるのですが、「とにかく、信じるので、死後は、絶対、救って、天国に連れて行ってください」、とか、「とにかく、一心不乱に念仏を唱えるので、死後は、極楽浄土に連れて行ってください」、というような、いわゆる、「来世救済教」、もしくは、「極楽往生教」のような宗教形態になります。
この場合にも、非常に大きな問題があって、前にも述べたように、あまりにも強く、信仰の念を持ちすぎていたり、また、あまりにも粗雑な精神波動を持っている場合には、たとえ、たくさん念仏を唱えたとしても、また、いくら、強く願ったとしても、実際には、死後、なかなか、天国に行けないような状況になったり、あるいは、死後、いくら神や天使のような光の存在達が救いに赴いても、全然、聞く耳を持たずに救われないような状況になることがあるので、結構、問題があった、ということです。
⑤自分の不幸や苦しみを、すべて神仏に身代わりになってもらおう、というような「神仏による人間の苦業、身代わり教」のような宗教形態
それから、第五には、これは、あまり考えたことがないかもしれないのですが、宗教の中には、神仏の側から見ると、かなり恐ろしいものがあって、「この神仏の功徳は、本当に素晴らしいので、人間の苦業を、すべて引き受け、その上、完全に許してくれるはずです」、とか、「とにかく、今の生活が苦しいので、神様、どうか、私の不幸や苦しみを、すべて身代わりに引き受けてください」、というような、言ってみれば、「神仏による人間の苦業、身代わり教」のような宗教形態があります。
ただ、これは、ケースにもよるのですが、おそらく、その場に、その神仏本人がいたら、ほぼ間違いなく、「そんなこと、できるはずないだろう」、とか、「そんな愚かなことを考える暇があったら、もう少し、普通の解決策を考えなさい」、などと一蹴されるような内容が多いと思われるので、私は、どう考えてみても、こうした宗教形態は、いくら、宗教運営者の都合や、人間の側の願いやニーズに基づいているとしても、霊的に見た場合には、神仏の意思や能力や役割の度を、遥かに過ぎたものになっているのではないか、と感じております。
※日本でも、「身代わり○○」みたいな神仏が、あちこちに、たくさんあるのですが、これは、はっきり言って、申し訳ないのですが、神仏を信仰しているというよりかは、どちらかと言うと、客観的に見る限り、多くの人々が、自分が救われたいがために、神仏に、苦業を押し付けているか、あるいは、神仏を呪っているようにしか見えないので、これは、正しい宗教というよりかは、ほぼ一種の悪魔教の類いと断定して、ほぼ間違いないのではないか、と思われます。
※基本的に、こうしたことは、ちゃんとした、正しい信仰の場合には、基本的に、人間の側で、やるべきことを、しっかりやったのであれば、それから後は、神仏の側の高度な判断に委ねるべきなので、そこを、「大変なことは、何でも、神仏に押し付けてしまおう」、などと考えて、地上の人間の側で、勝手に、ああだこうだと、いろいろ訳の分からないような霊的儀式を行っている場合には、残念ながら、神仏の側では、かえって、人間の救済が行いずらくなると同時に、人間の側には、それなりのマイナスのカルマが発生することになるので、注意が必要です。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2012年7月29日 9:05 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳
