霊的に見た仏教的な悟りと、生まれ変わりの実態について
それでは、当時の釈迦を初めとした、釈迦の教えで悟りを開いた人々は、その後、本当に、この物質世界での生まれ変わりから完全に抜け出られるようになったのか、というと、これに関しては、だいたい次のようなことが言えます。
1、霊的な悟りとカルマの問題について
まず一つめは、私の文章では、この物質世界や、この物質世界周辺の幽界などの異次元世界が広がっているような四次元以下の世界ではない、霊的にもっと澄んだ五次元以上の世界は、非常に精妙で平安な喜びに満ちた素晴らしい世界であると、何度も述べてきているのですが、基本的に当時のインドにおいて、釈迦が説いた教えは、清浄な心身の状態になることで、そうした訳のわからない苦悩の連鎖が続くことも多かった、四次元以下の地上の世界や、幽界などの間での不毛な生まれ変わりの連鎖からの永遠の離脱を目指していたように思われます。
実際、釈迦の教えによって、そうした不毛な生まれ変わりの連鎖から抜け出られた魂達は、非常に多かったようなのですが、ところが、当時の仏教の逸話にも、はっきり残っているようなのですが、残念ながら、そうした悟りを得ても、霊的なカルマの法則は厳然と働いているので、人によっては、その後も、かなり強い意志で、その人自身のマイナスのカルマを減らして、プラスのカルマを増やしてゆくような修行が、かなりたくさん必要になることもあったようです。
ですから、そうした意味では、釈迦の教えを実践して、そこそこの悟りを得たとしても、その魂自身のマイナスのカルマを完全になくすことができなければ、どうしても再び、地上の世界での生まれ変わりは、何度も続いてゆくような状況になっていたようです。
※ただし霊的には、その魂自身で、自分の霊的な人生をある程度、主体的にしっかりコントロールしてゆけるような状況にあるか、それとも、そうしたことが全くできない状況であるかの違いは、大きな違いであると思いますが・・・。
Cecye(セスィエ)
2021年4月29日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / 人生観、世界観 / 仏教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 知恵、正しさ