それでは、そうした知性を高めてゆく途中過程の子供達に関しては、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、これは、かなり大雑把な内容になってしまうのですが、だいたい次のようなことが言えるのではないか、と思われます。
時々、例外はあるのですが、たいてい知性的に高く、いろいろな物事をよく知っているような子供は、わりと性格的にも穏やかで聞き分けもよく、大人の話も、すぐに理解して従ってくれたり、他の子供達の面倒見も良かったりして、人間性の面では、より良い傾向があるのですが、それに対して、知性的に問題がある子供は、なかなか大人や他の子供達の話を聞いてくれなかったり、すぐに違ったことをし始めたりするだけでなく、わりと性格的にも粗暴で他の子供に、すぐにカッとして暴力をふるってしまいやすかったり、また逆にいじめられやすかったりするところがあるようなので、こうした点から見ると、一般に子供の年代のおいても、知性的に成熟している子供の方が、人間性が高く、逆に知性的にあまり高くない子供の方が、人間性の面で多少問題が多くなりやすい傾向があるようです。
それゆえ、それぞれの子供が、単に知性的な面ばかりでなく、人間関係の面や感性面や体力面など、より総合的に人間性を高めるような方向で知性を高めてゆくことは、とても大事なことになるのではないか、というように思われます。
Cecye(セスィエ)