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学生時代に身につけておくべき社会人としての知識やスキルについて Part 11

※現在の社会の税金は、多くの人々が成功し、豊かな生活を送るためのゲームの場所代のような役割に変わってきている Part 1

 一昔前の金(gold)が、お金(money)の価値を保証していた時代には(「金本位制」と言います)、「それぞれの人が、その人自身の努力や才能で成功した」と言えるような面が、非常に大きかったのかもしれないのですが、現在のように国家が、すべての国民の仕事や生活の総計として、お金の価値を保証しているような時代には、たとえ非常に大成功できたような人がいたとしても、それは、その人自身の努力や才能だけでなく、「その国の国民全員の仕事や生活の総計の上で成功した」と言えるようなところがあります(参考1参考2)。

 ですので、確かにその人自身の感覚としては、「自分が一生懸命、努力して成功したお金は、全部自分のものなのだ」と考えたくなるのはわからないでもないのですが、国民の代表の人々が、「この程度の税金の金額は妥当である」と考えて、定めた税金の金額に関しては、もう最初から自分のお金であるとは考えないで、「現在の自分の成功の土台を支えている社会にお返しする、あるいは、そうした社会を維持するために必要な公共のお金なのだ」というぐらいに考えた方がよいのではないか、と思います(自分が成功するための、ゲームで言えば、場所代に当たるような概念です)。

 それというのは、最初に述べたように現在のお金の価値は、その国の国民全体の働きや生活の総計によって決まるものなので、それぞれの人が、それぞれの人の収入や資産に応じたある程度の金額のお金を再び、税金の形で政府に払ったり、あるいは、寄付などの形で公共的な性質の強い事業に渡して、上手に社会全体に還流させるようにしておかないと、国全体として、うまく経済が回ってゆかないようなところがあるからです。

※そうした支払ったり、渡したりしたお金は、政府や公共的な性質の強い事業を通して、他の多くの人々の所に行くだけでなく、結局、回り回って、自分の所にも戻ってくるのだ、というように考えればよいのではないでしょうか。

※単純に言って、現在のような経済体制の場合には、お金をたくさん稼ぐ人がいることも大事なのですが、それと同じくらい、たくさんお金を使ってくれる人がいることも大事になっています(ただし、無理な出費や、不必要な無駄や、余計な浪費は、あまりよくない面もあるのですが・・・)。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2019年4月11日 9:03 PM, おすすめ記事 / コラム / 成功論、繁栄論 / 政治 / 教育 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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