最近、世界中で時折、たくさんの国同士の統合の行き詰まりや、ナショナリズムの問題が巻き起こっているようなので、今回は、少しだけ、そうした問題について述べてみたいと思います。
これは専門書ではないので、手短かに要点だけ、簡単に述べてみたいと思うのですが、大まかにいうと、次のような四つのことが言えます。
１、それぞれの国や地域で移民を受け入れる際には、できるだけ、その国や地域の社会が平和に繁栄し、社会の混乱がないようにうまく調整しながら、上手に移民を受け入れてゆくことが大切である
まず最初に言えることは、いくら人道的な問題が大事だからといって、これまで長らく、その国や地域を支えてきた人々や、その直接の子孫の人々と、その後、様々な経緯で、その国に移民してきた人々を、法律や社会保障や福祉の面などで、あまりにも同じように平等に扱いすぎていると、いつの間にか、だんだん気軽にたくさんの移民が押し寄せるようになって、その国の人々の雇用を奪うと共に大幅に税収が減ったり、政府の支出が増えたりして、その国の経済が一時的に大混乱に陥ることがあるので、注意が必要であるということです。
現在の世界は、どの国も経済が成熟してきて、無秩序にたくさんの移民を受け入れられるような社会の状況ではなくなってきているようなところがあるので、それぞれの国が、移民を受け入れる際には、その国の政治や経済の状況や、それから特に失業率や犯罪の増加率などの社会の状況をしっかり見定めながら、その国や地域が、できるだけ平和に末長く繁栄し、社会の混乱が少ないようにうまく調整しながら、上手に移民を受け入れてゆくことが大切になります。
※ただし、戦争や国家の弾圧などで、仕方なく国外に逃げ出さなくてはならなくなったような「難民」の人々に関しては、やがて、元の国の政情が落ち着いた段階で帰国するか、もしくは、そうした人々を、新たな移民として受け入れる国が出てくるまで、ある程度、安心して暮らせるような国際的な取り組みは、とても重要だと思われます。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
