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現代の世界の問題点と、理想世界の実現について Part 2

2、数十年、数百年というようなマクロの目で見れば、人類の社会は、以前の時代と比べると、確実に、より平和で豊かで幸福な社会に変わってきたようなところがある

 しかし、もっと大きなマクロの目で、人類の歴史を見直してみた場合には、かなり見方が違ってきて、「確かに現在の政府は、完璧な理想の政府ではないかもしれないけれど、つい数十年前の自分の国の政府を振り返ってみれば、現代人から見ると、とんでもない戦争や虐殺や、権力の暴走や、そして、果てしなく続く貧困や差別や偏見に満ちた政治が、まるで当たり前のように行われていた」とか、「確かに、まだ現在の企業や団体は、最高に素晴らしいものではないかもしれないけれども、百年前、数十年前の企業や団体は、現在以上に利益中心主義の、ガリガリの金儲け主義の会社ばかりで、公害や自然破壊や、社内の不祥事の隠蔽は当たり前、政府にがっちりくっついて、賄賂や汚職も日常茶飯事で、実力主義というよりも、特権階級の優遇や、できない社員の切り捨ては当たり前で、社会保障もないので、ホームレスどころか、本当に野垂れ死していた人も大勢いた」とか、「確かに、まだ現在の宗教は完全ではないかもしれないけれど、少し前の時代までは、宗教が、まるで独裁権力を持っているかのように、本当に正しいことを主張している個人や団体を次々と弾圧していることもあったし、また、他の国や民族に侵略戦争を仕掛けたり、組織的な搾取を行う際には、宗教が、多くの人々に一切、罪悪感を感じなくさせるための錦の御旗の役割を果たしていることさえあった」とか、「確かに現在の世の中は、個人主義が蔓延したり、倫理の崩壊が起きて、大変な犯罪やテロが起き続けているように感じているかもしれないけれども、数十年前、数百年前の時代には、個人の自由なんて、ほとんどなく、ほぼすべての人が、あらかじめ決められた社会の掟や身分や労働から、まずは一生、絶対に逃げられないような非常に抑圧された人生を生きていたし、また、もっとたくさんの大変な犯罪や、過酷な刑罰が日常的に行われ続けていた」などというように、確かに現在の社会は、完全に理想の状態ではないかもしれないけれど、それでも現在の人類は、少しずつ、少しずつ、多くの人々が理想とするような最高に優れた社会に向けて、また、少しでも間違いや失敗が少なく、多くの人々が、より満足感の高い、平和で幸せで豊かな生活が送れるような社会に向けて、常に常に進歩し続けているのだ、というような事実を受け入れることができれば(これは、きれいごとではなくて、現実の私達の社会の変化の経緯です)、少しは、そうした社会に対する物の見方も変わるかもしれないということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2017年9月26日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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