ところが、彼らの体の大きさが、この地球では災いして、大昔の恐竜が滅びていってしまったのとほぼ同じような理由で、現在の地球では、彼らのように、あまりに体が大きすぎるような人間は、だんだん人数的に少なくなってゆくような歴史の流れになっていったようです(というか、わりと早く死に絶えてしまう人々が多かったように思います)。
それで、一部の食糧難になった巨人族の人々の中には、そうした体の大きさを最大限に生かして、小さな生き物達を、次々と捕まえては食べるような体たらくになっていった者達も大勢いたようなので、現在の地球にも、そうした話が多少伝わっていて、「大昔に巨人族がいたが、とても乱暴で、当時の人間や様々な生き物達に危害を加えるようなことばかりしていたので、結局、神に滅ぼされてしまった」とか、「大昔に巨人族がいたが、とても乱暴で、とんでもない、ひどいことばかりしていたので、彼らと現在の標準サイズの人間が戦って、勝利した結果、現在の秩序ある平和で豊かな世界が開けてきた」などというような伝承が、世界のあちこちに残るようになっていったようです。
ちなみに、こうした巨人族がいた、ある種の異次元世界、というか、別の宇宙の大きな惑星には、同じように現在、「恐竜」として知られているような、まだ発達途中の爬虫類のような生き物達が数多くいた世界もあったようです。
それで現在、生きている人々の中には、一見、かなり怖そうな大型爬虫類である恐竜を見ても、まるで自分の可愛いペットや、仲の良い友達のような感覚を持つ人が、時々いるようなのですが、それは、その人自身の、そうした過去の世界の経験の影響があるようです。
※つまり、過去の時代に、その人自身が、そうした大型爬虫類として生きていて、とても楽しかった体験があるか、あるいは、過去の時代に、その人自身も大きな体であったので、現在の地球人が、野生の動物や家畜を見ているのと、ほぼ同じような感覚で、そうした生き物達を見ていた体験が数多くあったのではないか、ということです。
※逆に巨人族の人々の立場から見ると、まるでガリバー旅行記のような感じで、「突然、彼らとしては、全くよくわからないような不思議な経緯で、彼らが、それまで一度も見たことも聞いたこともないような、たくさんの小人達がいる不思議な世界にやって来てしまった」とか、「小人の世界で、いろいろと不思議な体験をしたり、とんでもない大変な目に遭った」などというような話が伝わることになっていったのではないか、と思われます。
※あと、「巨人族」が現れたのと、ほぼ同じような経緯で、現在の人類から見ると、かなり体の小さい「小人族」のような人々も、この地球の物質世界に現れて、生活条件さえ合えば、ある程度の期間は生きていたことがあったようです。
Cecye(セスィエ)