5、人間のような知的生物は、良いことであれ、悪いことであれ、常に何か新しい出来事や変化が起きると、わりと単純に面白く感じてしまうところがあるようなので、多少注意が必要である
五つめは、これも多くの人々が、経験的によく知っているような話になると思うのですが、人間のような知的生物には少し変わった特性があって、それは、たとえ何らかの物事に関して、ある程度深くわかったとしても、ずっと同じような物事だけが続いていると、だんだん飽きてきてしまうようなところがあるということのです。
そうすると、そうした物事の合間に少し変わったことや、少し驚くようなことが起きたり、あるいはその結果、何らかの形で自分が手を加えなくてはならないようなことがあったりすると、多くの人々は、わりと単純に面白く感じてしまうところがあるようなのです。
当然、そうした様々な物事の中には、良い出来事や良い変化もあれば、そうではなく、あまり良くない、いわゆる悪い出来事や悪い変化もあるものなのですが、どうも多くの人々の様子を見ていると、これは潜在意識に関わるような深い問題が絡んでいるのでしょうが、要するに良い出来事や良い変化をとても幸せに感じる反面、なぜか、それとほぼ同じくらいの感覚でもって、悪い出来事や悪い変化に関しても、幸福な感覚なんて、ほとんど感じていないにも関わらず、少なくとも知的な反応としては、「これは何なのだろう?」とか、「いったい何が起きたのか?」といった具合に、かなり強い興味を持って反応してしまうところがあるようなのです。
このように人間のような知的な生物は、それが良いことであれ、悪いことであれ、常に何らかの新しい出来事や変化があると、わりと単純に面白いと感じてしまうところがあるようなので、こうした人間の意識活動のあり方に関しては、多少注意が必要なところがあるようです。
Cecye(セスィエ)
2017年1月31日 9:03 PM, 知恵、正しさ