未開の原始社会の問題点と、長期的な観点から、国や地域を根本的に変えてゆくための方法について
最後に、少し前の時代まで多かった未開の原始社会の問題点と、そうした社会を、長期的な観点から、根本的に変えてゆくための方法について考えてみたいと思います。
これは、はっきり言って申し訳ないのですが、そうした未開の原始社会の中でも、特に戦争や犯罪が、はびこりやすい人々の集団の中には、そう簡単に平和で落ち着いた感じには、なかなか昇華しきれないような人間や生き物達の様々な強い欲望や、闘争本能や、強い自我の表現欲求のようなものが、かなり強い形で、ぐるぐると渦巻いているようなところがあります。
そうした人々の世界にお金を持ち込めば、人間を自由に動かしたり、何かものすごい贅沢し放題ができる、魔法の紙切れやコインのような扱いを受けることがあるし、銃や爆発物を持ち込めば、野生動物のみならず、人間に対しても、すぐに手っ取り早く、残虐行為が行える破壊の道具に使われてしまうこともあるし、また宗教を伝えれば、昔からの呪術を、さらにパワーアップするような呪術宗教に早変わりしてしまうこともあるし、それから医療や薬を伝えれば、人々を癒すための手段ではなく、どちらかというと、とんでもない人殺しや拷問や、洗脳や中毒の道具にされてしまうこともあるので、場合によっては、何をどうやっても、どうにも良い変化が起きないような状況になってしまうこともあるようです。
ところが、人類の歴史を見ていると、次のような三つのケースだけは、多少時間はかかるとしても、少しずつ、そうした国や地域を、わりと根本的に変えてゆくような、非常に大きな力になってゆくことが多いようです。
Cecye(セスィエ)