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民主化や近代化の草創期の問題と、その解決策について Part 36

現在の状況下での発展途上国の国々のあり方と、先進国の国々を中心とした国際的な取り組みの方針について

 そうすると、こうした状況において、発展途上国の国々の政治のあり方としては、いったいどのようなものになるのかというと、まず一つめは、現在の先進国の国々を見習って、どんどん国の発展を目指してゆくような国のあり方と、二つめは、そんなことよりも、幾つもの民族や部族に分かれている国の状況を、何とか一つにまとめ上げることが最重要なので、とにかく、その時々の大統領や王族や軍人の人々を中心に、なかば軍事国家として、何とか侵略されたり、内戦や犯罪が起きないように、一つの国にまとめてゆこうとするような国のあり方と、それから三つめは、その国の内外には、それほど緊張した軍事的な要因がほとんどないので、どこかの大国に半分援助を受けるような形で、わりとのんびりとした感じで、国のまとまりや発展を目指してゆこうとするような国のあり方と、さらに四つめは、これは、もう国のまとまりはあまりなくて、ほぼ無政府状態に近いような形になるのですが、あっちにもこっちにも、一定のテリトリーを有する軍事的な支配者が割拠するような形で、しょっちゅう戦闘や略奪や、非人道的な犯罪行為が起き続けているような状況になってしまっているような国のあり方になります。

 そうすると、こうした発展途上国の国々のあり方に対して、先進国の国々としては、いったいどのような国際関係を築いてゆけばよいのかというと、これは現在も行われているような形で、一部の国や地域で、あまりにひどい非人道的なことが、しょっちゅう行われているような状況になった場合には、国連や世界の主要国が中心になって、政治的な調停を後押しするか、また、そうした話し合いでも、どうにも解決がつかない場合には、国連の平和維持軍を送って、なるべく平和裡のうちに、その国や地域の平和や安全を保てるようにしてゆくような取り組みが、どうしても重要になってくるのではないか、と思われます。

 つまり、そうした国や地域の中で、平和的、民主的(短期的には、すぐに民主的な政府に移行することが難しいケースも、とても多いようですが・・・)、経済的、また文化的、人道的な取り組みであれば、国際的には、いくらでも歓迎し、また、できるだけ応援するけれども、不当な武力の行使や犯罪活動に関しては、断固として戦い、厳しく取り締まってゆくような姿勢で、そうした国や地域の状況が、ある程度安定してくるまで、じっくりと腰を据えて、面倒を見続けてゆくしかないのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年11月16日 9:03 PM, 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 経済 / 軍事



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