5、できるだけ誤解や間違いの少ない、より良いコミュニケーションを成り立たせるための方法について
さて、このように一見、ほぼ同じような物事に関する言葉であっても、様々な理由によって、それぞれの人が受け取る言葉の意味やニュアンスは、かなり大きく異なることがあるものなのですが、それでは、こうした状況において、いったいどのようにすれば、多くの人々の間で、あまり誤解や間違いの少なく、またお互いにより良い形で理解し合えるようなコミュニケーションを成り立たせてゆくことができるのかというと、大まかに言うと、次のような五つのことが言えます。
①自分と相手の間でうまくコミュニケーションが成立していないと感じた場合には、とにかく少し時間をとって相手の話をゆっくり聞いてみたり、自分の状況や考えを相手に、できるだけ正しく伝えることが大切である
まず一つめは、これは世間では、多くの人々の間で、ともすればすぐに軽視されてゆきがちな内容になるのですが、自分と相手との間で、うまくコミュニケーションが成立していない、つまり、相手が自分の話を聞いてくれないと怒っているとか、自分と相手の間で様々な行き違いが生じて、大変な混乱が生じているとか、あるいは相手の小さな言動が気になって、何となくムカムカしてきたり、強い不満を感じてしまうとか、それから相手の望んでいる通りに何かしたはずなのに、相手が、いつの間にか機嫌を損ねるような状況になっているような場合には、とにかく、そうした状況というのは、自分と相手の間で、ちゃんとしたコミュニケーションが成り立っていないものと理解して、その上で、少し時間を取って、相手の話をゆっくり聞いてみるとか、あるいは、自分が感じたり、考えたりしていることを相手にしっかり伝えてみたりして、お互いに、できるだけ誤解や間違いがなく、できるだけ正しく理解し合えるように、ゆっくり話し合うような機会を持つことが、とても大切であるということです。
Cecye(セスィエ)