今回から人間や生物が、いかにして物事を知り、理解し、認識してゆくか、それから、より良い言葉によるコミュニケーションのあり方について、幾つかの観点から考えてみたいと思います。
1、乳幼児の段階では、いろいろな物に触れたり、聞いたり、臭いを嗅いだり、味わったり、見たりすることで様々な体験を積み重ねながら、身の回りの物事に対する理解や認識を深めてゆく
まず第一には、これは人間であれば、生まれてから5〜6歳までの乳幼児の頃の物事の理解や認識の仕方になるのですが、例えば、生まれたての子供であれば、「わあ、よくわからないけど、暖かい感じがする」とか、「柔らかいもので包まれると気持ちいいな」とか、「おっぱいって甘くておいしいな」とか、「わあ、まぶしいや」というような感じで、まだ最初の時点では、それほど言葉との深いつながりはないのでしょうが、いろいろな物事に触れたり、聞いたり、匂いを嗅いだり、それから、なめたり、飲んだり、食べたり、味わったり、そして見たりするような様々な体験を通して、「これは楽しい!」、「おいしい!」とか、「これは痛い」、「苦しい」などというように自分を取り囲む身の回りの物事について、一つ一つ様々な理解や認識を深めてゆくような段階があるように思います。
Cecye(セスィエ)